GALLERY KTO 原宿大西晃生と張可可の二人展「コネクト connect」が開催されます。テーマは“connect”、「接続する」や「関係づける」という意味をもつ動詞です。
現在国内外で注目を集める大西は匿名性の高い現代的な肖像を描き、張は欧米のポップアートを独自の仕方で解釈し絵画化する稀有な作家です。本展では、活動の拠点を異にする両者を接続させることが目指されています。
実際、1986年に中国で生まれた張と、1996年に日本で生まれた大西は、偶然にも類似した絵画を描いています。張の《Helios-Sol vol.2》(2022年)と大西の《遠くを見る知人》(2022年)を見てみましょう。両作ともに鑑賞者から視線を逸らし、画面奥に顔を向ける人物が描かれています。さらに、背景はいずれも、黄や緑といった単色で塗られています。ここから、二人は予期せぬ「接続」を果たしていると言えるのではないでしょうか。
ヨーロッパの美術大学を卒業している張の《Helios-Sol vol.2》は、ゲルハルト・リヒターの《ベティ》(1988年)を強く想起させます。このドイツの大画家の絵画は、大西の《遠くを見る知人》にも似ています。大西が本作の背景に採用した深みのあるグリーンは、《ベティ》の背景に使われている色に近いです。そして、ここに第二の「コネクト」があります。大西と張は、時間的に先行する作品との「接続」も重視しているのです。
本展覧会にて、絵画という同じメディウムを用いて制作を行う、大西と張が提示する多様な「接続 connect」を、是非ご覧ください。
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