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鈴木昭男 + 宮北裕美 「写物静生」

mh PROJECT ノコギリニ
終了しました

アーティスト

鈴木昭男、宮北裕美
2025年秋のプログラム《写物静⽣》in mhPROJECTは、愛知県出⾝でサウンドアートの先駆者として知られる鈴⽊昭男と、近年その表現領域をビジュアルアートへと広げているコンテンポラリーダンサー、宮北裕美によるプロジェクトです。

宮北は、本展で⾃⾝初となる静物画を発表します。鈴⽊は写真作品に加え、⽿と⾜形のマークによって⼈々に佇むことを促し、周囲の⾳に意識を向けさせる彼の代表的なシリーズ「点⾳ “o to da te”」を展⽰します。

かつて「ガッチャン、ガッチャン」という機⾳とともに、⼀宮地域の⽑織物産業を象徴していた鋸屋根の⼯場内にmhPROJECTがあります。鈴⽊は展⽰空間となるこの元⽑織⼯場に残された織機部品を「⾳器」として奏で、宮北は場とおしゃべりをするように、その場所に降り積もった時間や記憶を浮かび上がらせるデュオ‧パフォーマンスにしたいと考えています。

鈴⽊昭男は「17年前に、⼀宮の三岸節⼦記念美術館で⾏った『点⾳』のスプレーマークの痕跡が、今も何箇所か残っているという。この度、『点⾳』展⽰のチャンスに越地区を再び巡り、懐かしいスポットに佇んでみたいと思っている。元⽑織物⼯場だった空間に浸ることで、残された織機だとか柱や壁の佇まいを『写物静⽣』として⽿を澄ました時、⾝体が『シミュラクラ』の幻影に包まれているのを感じた。宮北裕美との会場でのパフォーマンスにも、織機の⼩道具たちに染み込んだ幻⾳に登場してもらうつもりだ。」

また、宮北裕美は次のように語ります。「今年に⼊ってから棚に置いたままにしていた⽯や枯葉や⾙を、まるで呼吸をするように描き続けていたので、⼀宮でも素材を⾒つけて描きたいと思っていました。『のこぎり⼆』に残されていた道具や⽷に出会い、静物画のイメージが思い浮かんだので、近くのカフェでモーニングを⾷べながらそのことを昭男さんと話している時に《写物静⽣》というタイトルを名付けました。

そしてダンサーは⾝体と常に向き合うので、筋⾁の動きや呼吸など⾃分の内側の世界を観察するのですが、それはあまり⾊がついてなくて、形が定まらないぐにゃっとしている感触です。そんな感覚を保ちつつ、外界の物質を眼で捉えて描くという⾏為に取り組んでみました。」

《写物静⽣》 in mhPROJECTは、サウンド、パフォーマンス、そしてアートといった表現を通して、時間とともに変化していく空間に⽿を澄まし、過去と現在、⾳と⾝体、記憶と創造が交錯するこの場所で、共創と共感の場を⽣みだすプロジェクトです。

[関連イベント]
10月13日(月・祝)13:00〜パフォーマンス、14:00〜アーティストトーク

スケジュール

2025年9月19日(金)〜2025年11月16日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
入場料無料
会場mh PROJECT ノコギリニ
https://mhprojectnyc.com/26433952
住所〒494-0002 愛知県一宮市篭屋4-11-3
アクセス名鉄尾西線開明駅より徒歩22分、JR東海道本線尾張一宮駅西口より名鉄バス「篭屋」下車徒歩1分
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