遠山記念館南米ペルー、ボリビアを中心とするアンデス地方は、西は太平洋岸の砂漠地帯、その東に南北7500kmに及ぶアンデス山脈が連なり、さらに東はアーゾンの源流の熱帯雨林を抱える多様な地形と気候に彩られた地域です。16世紀のスペインによるインカ征服前、個性豊かな土器や染織品を持つ様々な文化がこの地で盛衰を繰り返してきました。それらの工芸品は、当時の日々の生活や儀礼、戦等の様子を生き生きと表現しているものが多く、文字のない古代アンデス文化の世界観を知る一助となっています。
当館の古代アンデスコレクションは、遠山元一が収集した約140点の土器や染織、金工品が核となっています。元一は、1960年の第2次東京大学アンデス地帯学術調査団に、渋沢敬三(1896-1963 実業家、財界人、大蔵大臣、民俗学者)らとともに後援会を結成し資金援助を行いましたが、このことがペルー、ボリビアの考古遺物入手のきっかけになったと考えられます。
当館では、その後も購入や様々な方からのご寄贈により収蔵品数は670件を超え、特に2019年度に三浦鴻氏(中南米研究家)より数多くの染織、土器、石製品類を受贈し、非常に充実した内容のコレクションとして成長を遂げることができました。
本展ではこの旧三浦コレクションの初披露を兼ねまして約60点の土器と染織品を出品いたします。優れた造形力で生み出された作品を通して、そこに描かれた古代アンデスの人々の暮らしや祈りに、一歩近づいてみてください。
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