aaploitaaploit (アプライト)では9月1日(金)から9月24日(日)まで、道又蒼彩の個展「own pace」を開催致します。道又は武蔵野美術大学大学院で版画について研究しています。学部時代に制作した”カフカの階段”は、小説家フランツ・カフカの『父への手紙』を参照した社会運動家・作家の生田武志氏によって提唱されました。
失業する。住所を無くす。そうしたことは階段を一段ずつ下りるようですが、一旦路上生活になると、元の生活に戻る階段はとても高い段差を持つ。カフカは『父への手紙』の中で、父からの過度の重圧により、他の人の五倍の段差の階段を上らねばならず、それは自分にとって精一杯の努力をしても上れないということをしたためています。野宿者が住所を得ること、職を得ること、給料日までのお金を確保すること、そうしたことが壁のように立ちはだかる階段のようであると。
そうした概念を参照した、道又が示すカフカの階段は、同世代が感じる人生の理不尽さを表明しています。階段を様々なシチュエーションとして、必ずしも全ての人に適用できるものではないという訴えが込められているのです。
本展では、《カフカの階段》シリーズと新作シリーズを展示します。この機会に道又蒼彩の個展ご高覧頂けますと幸いです。
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