この展覧会は言葉や文字をテーマにしている。世界には無数の言語が存在する。英語の「A to Z」は、「全て」あるいは「初めから終わりまで」を意味する。日本語の文字は、アルファベットに対応させられるが、同一ではない。 言語は、私たちの生活に浸透している。キーボードやコードから歴史や経典に至るまで、誰が書き、誰が創ったか、つまり使用された言語体系、は対象そのものの構造に大きく影響する。 言語は、世界を記述し得ない。この世界は、合理的であるとは限らない。異なる言語間に対応する概念が、必ずしも存在するわけではない。しかし想像力豊かな私たちは、今ここになく、経験したことのないものでさえ、その隙間を埋められるはずだ。
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