LAID BUGアーティスト
アスル・チュリケル、フェリット・カティポール
2026年7月10日より、LAID BUGにて、イスタンブールを拠点に活動するビジュアルアーティスト、アスル・チュリケル、フェリット・カティポールによるデュオエキシビジョンを開催いたします。
アスル・チュリケルは、写真、映像、映画を横断しながら、イメージの生成、記憶、脆弱性、そして映画的な物語性を軸に制作を行っています。彼女にとって写真は、単なる記録の手段ではなく、他者の内面や記憶、距離へと近づくための方法です。十分に説明された物語ではなく、隠されたものや先送りにされたもの、かすかに感じ取られるものから立ち現れるイメージを通して、鑑賞者に欠けた断片の周囲を巡ることを促す作品を発表しています。フェリット・カティポールは、映画制作、映像作品、ミュージックビデオ、コマーシャル、現代美術プロジェクトなど複数の領域を横断しながら活動しています。その実践は、強い視覚的雰囲気とリズム感、そして物語のなかに親密さを見出そうとする姿勢に特徴づけられます。音、映像、編集を通じて鑑賞者との親密な関係性を生み出し、記憶と直感を物語の核として作品を展開しています。
本展「Other People’s Seas – miş gibi」は、東京とイスタンブールをひとつの展示空間のなかで結び合わせる試みです。チュリケルとカティポールは、写真、映像、音、オブジェを通して、遠く離れた2つの地点をインスタレーションとして再構成し、両者のまなざしが交差する新たな「海」を立ち上げます。サブタイトル「-miş gibi」は、トルコ語で「まるで~のように」「あたかも~であるかのように」といった意味を持ち、ある場所や記憶、風景のなかへ、それが自分のものであるかのように束の間入り込むことのできる、儚い可能性を示しています。本展は、そうした感覚のなかで、鑑賞者それぞれが自らの海を思い描きはじめる契機となります。ふたりのまなざしが交差する風景を、ぜひ会場にてご覧ください。
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