高橋鮎子 + 松岡まどか 「光を灯すこと」

SPACE NOBORU
残り7日

アーティスト

高橋鮎子、松岡まどか
ok galleryにおいて高橋鮎子と松岡まどかによる二人展「光を灯すこと」を開催します。

高橋はルッキズムを起点に、容姿がどのように規範化され、医療行為を含む自己/社会的抑圧を生み出すのかを批評的に問いかけてきました。一方、松岡は弔いや祈りの形骸化が進む現代においても、宗教・文化圏を越えて普遍的に存在する精神的行為の構造そのものを探求しています。 

本展では、両者が「光を灯す」という行為自体に焦点を合わせます。光は人を「見られる主体」として拘束する装置でもある。高橋は火が燃え続ける過程を、容姿にまつわる苦痛が生成・増幅・あるいは消尽する契機として捉え直します。松岡は、教会で献灯された蝋燭の残滓に着目し、蜜蝋画という長期的保存性をもつ古典技法を介することで、祈りの行為がもつ時間性と遺構性を再構築します。

同一の現象としての「光」を扱いながら、両者の思考は対照的な方向へと展開します。可視性をめぐる暴力性と、不可視性を支える精神性。二つのアプローチが同一空間に並置されることで、光という概念がもつ作用「照らす、暴く、祈る、焼く、宿す」が立ち上がります。

DMのマッチ箱は、手を介して「光」に触れるための入り口として用意しました。火を灯す行為に能動的に参加することで、祈りと可視性という異なる軸を交差させ、本展が扱う光の多層的な意味を明滅させます。「見えない」祈りと「見える」見た目をめぐる二つの実践を、ぜひご高覧ください。

スケジュール

開催中

2025年12月6日(土)〜2025年12月21日(日)あと7日

開館情報

時間
13:0017:00
火曜日・水曜日・金曜日は17:00〜20:30
休館日
月曜日、木曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://ayukotakahashi.com/news/286
会場SPACE NOBORU
https://sites.google.com/view/space-noboru/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
住所〒151-0053 東京都渋谷区代々木5-61-3 神永ハイツ1F
アクセス東京メトロ千代田線代々木公園駅3番出口より徒歩7分、小田急小田原線代々木八幡駅北口より徒歩9分
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