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「basement #01 五劫のすりきれ」

京都府京都文化博物館
終了しました

アーティスト

今村遼佑、小宮太郎
五劫のすりきれ。よく知られた落語「寿限無」にも出てくるこの言葉は、下界に降りてきた天女の羽衣が巨大な岩の表面を撫で、岩が擦り切れるまでの時間を一劫とし、それを五回繰り返すという、ほとんど永遠に近い時間を意味します。私たちの日常的な感覚では、その時間の長さを想像することさえ難しいのですが、しかし興味深いのは、そうした途方もない長さの時間が、羽衣が岩を撫でるという私たちにも経験し得る出来事によって測られている点でしょう。すなわち、この言葉においては、日常的な事柄と非日常的な世界とが飛躍的に結び付けられているのです。

本展を「五劫のすりきれ」と名付けたのは、今村遼佑と小宮太郎の作品もまた、日常的な事柄と非日常的な世界とを結びつけるものとして成立するからです。両者の作品は、私たちが日常的に目にする物にささやかな操作を施すことによって作られています。そうやって作られる作品は、私たちの慣れ親しんだ日常的な風景としっかりとつながりながら、その中に、いまここにあるものとは異なった時空間のスケールを持った風景を切り開きます。

スケジュール

2022年9月24日(土)〜2022年10月10日(月)

開館情報

時間
10:0019:30
特別展期間中は18:00まで
特別展期間中の金曜日は19:30まで
休館日
月曜日
備考
10月10日は開館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.bunpaku.or.jp/exhi_kikaku_post/basement_01/
会場京都府京都文化博物館
https://www.bunpaku.or.jp/
住所〒604-8183 京都府京都市中京区東片町623-1
アクセス地下鉄烏丸線烏丸御池駅5番出口より徒歩3分、阪急線烏丸駅16番出口より徒歩7分、京阪線三条駅6番出口より徒歩15分
電話番号075-222-0888
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