Leonor Serrano Rivas, Where We Expect to Find Flowers n3, 2025 Courtesy of the artist and carlier | gebauer Photo: Roberto Ruiz

「結合」

SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
あと5日で開催

アーティスト

レオノール・セラーノ・リヴァス、Playfool、島田清夏
「夏のオープンクラス」の中心となるグループ展「結合」は、金属のミクロな構造やメカニズムの探究によって進化してきた科学・技術史を参照しながら、実験的な手つきで金属と対話を行う3組のアーティストの実践を通して、金属と身体の連鎖的な「結合」の在り方を探るものです。

前近代的な知識や見過ごされてきた技法に、人間以外の存在との関係性を変容させる「想像の道具」としての可能性を見出すレオノール・セラーノ・リヴァスは、無機物(金属)と有機物(植物)が結合したハイブリッドな生態系へと観客を誘います。電解溶液の中で金属の被膜を生成する電気鋳造を応用することで、朽ちゆく植物の身体を、金属の「第二の皮膚」で保護し、金属が植物を宿主として結晶化する様を作品とします。過去の時間が凝縮された鉱物から精製された金属は、再び鉱物という自然界へと永い時間をかけて還っていき、その時間の蓄積がひとつの生を超えたフォルムとして立ち上がるように見えます。

ハイブリッドなリヴァスによる植物の傍らで、金属の甲羅に覆われたPlayfoolによるカメ型ロボットは、周囲の環境に呼応しながら自律的に動き、私たちに接近します。カメに手で触れ、コミュニケーションを図ろうとする時、私たちは電気や電子機器を通して、目に見えない金属のふるまいに日常的に関わっていることに気づかされます。

また、熱を加えられることで金属原子から分離した電子は、その不安定な状態から安定した軌道に戻ろうとする瞬間に金属固有の「色(光の波長)」として知覚されます。この炎色反応の原理を応用したのが花火です。また、花火に欠かせない火薬の主成分である硝石が採取できなかった日本ではかつて、土壌中の微生物の働きによって有機物とカリウム(金属)を結合させることで硝石を製造してきました。花火師としても活動する島田清夏は、魔除けや祝祭、鎮魂など人々の様々な想いを投影する求心的なスペクタクルとなってきた花火の背景にある物質性を問いかけます。

これらのミクロな電子のふるまいからもたらされる多様な作品たちは、相反する要素においても互いを変容させ、錯り(まざり)あうことができる開かれた素材としての「金属」の姿を表しています。金属と非金属、人工と自然、生命と非生命などの結合は、一見対立するものが、互いの可能性を補完しながら、共にひとつの新たな現象や環境を作り出す、不可分な存在であることを私たちに意識させることでしょう。

スケジュール

2026年7月15日(水)〜2026年8月16日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
7月20日、8月11日は開館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.hermes.com/jp/ja/content/401293-maison-ginza-skillsacademy-metal-summer/
会場SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
https://www.instagram.com/skwat.site/
住所〒125-0002 東京都葛飾区西亀有3-26-4
アクセスJR常磐線亀有駅より徒歩12分
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