終了した展覧会・イベントです
[画像: Daichi Takagi, Wanderer, 2023, oil on canvas, © Daichi Takagi, Photo: Keizo Kioku, Courtesy of KAYOKOYUKI]

「Borrowed Landscapes」

BLUM
終了しました

アーティスト

フリードリッヒ・クナス、中村正義、岡﨑乾二郎、西條茜、マグダレナ・スクピンスカ、髙木大地
Blum & Poe (東京) では、フリードリッヒ・クナス、中村正義、岡﨑乾二郎、西條茜、マグダレナ・スクピンスカ、髙木大地によるグループ展「Borrowed Landscapes」を開催いたします。

Blum & Poe 東京のギャラリー空間は、真っ白な壁に囲まれたホワイトキューブ空間とは異なり、その一面に明治神宮の本殿を囲む森を一望できる窓を内包します。ここで展示される作品群は、常にギャラリーの向こう側にある自然の姿と対話することになるのです。この外部へと繋がる風景を、多くの展覧会では単なる四季と共に移り変わる背景としてみなしてきた一方で、本展はこの窓の外のランドスケープを展覧会の一部として取り込み、明治神宮内苑の緑を展示の中心に据えることで、新たな文脈を生み出そうと試みます。伝統的に美術の歴史の中で行われてきた固有の個人的な表現としての「ランドスケープ」についての思考や、林学博士・本多静六が造林を主導するにあたって大事にした哲学が、各作品群を通して視覚的に拡張されていきます。

1915年に始まった人工林である明治神宮の森の建設は、比較的手付かずの状態で成長を続けるように設計されました。日本各地から寄贈されたおおよそ約10万本の木々によって作られたこの森は、自然界のあらゆるものに等しく神性が宿るとされる神道思想の器として、一本一本の木が意味を持ったものと言えます。この計画の舵を取った本多は、ドイツのドレスデン近郊の都市ターラントでドイツ林学を学んだ人物です。そこでは、工業主義や都市主義を否定し、「美」や「崇高なもの」を重視するドイツ・ロマン主義の根強い理想を掲げる林学が教えられていました。神道やロマン主義のような自然環境を重視する思想の中で尊ばれてきた、多様な形で混在する自然への畏敬の念という神宮の森の哲学についての様々な視点が、本展の作品群にも反映されていると言えます。

スケジュール

2023年5月13日(土)〜2023年6月24日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2023年5月13日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.blumandpoe.com/exhibitions/borrowed_landscapes?locale=ja
会場BLUM
https://blum-gallery.com/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 5F
アクセスJR山手線原宿駅竹下口より徒歩1分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅2番出口より徒歩2分
電話番号03-3475-1631 
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