Brian Robertson "My two best cactuses on grandma’s wheelie cart thing…and Kid" 2025 Acrylic and yarn on panel 91.4 x 122cm

ブライアン・ロバートソン 「Home」

AISHO(アイショウ)
12月20日終了

アーティスト

ブライアン・ロバートソン
アイショウでは、LA在住のアメリカ人アーティスト、Brian Robertson(ブライアン・ロバートソン)の日本初個展「Home」を、11月21日から12月20日まで開催いたします。
ロバートソンは1978年アメリカ・ニューメキシコ州生まれ。2003年に Rocky Mountain College of Art & Design を卒業後、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。

ロバートソンの作品は、砂漠の風景やインターネット文化、幾何学的抽象、シュルレアリスム、ミッドセンチュリーの静物画、日本の版画デザイン、ポスト・アナログ絵画、ニュー・ロマンティシズムなど、多岐にわたる影響を融合したものです。主に自身を題材としながら、これらの要素を再構成して内省的な世界観を描き出します。ときに風変わりであったり、郷愁を帯びていたり、謎めいていたり、あるいはそのすべてが混ざり合うように、実在・想像を問わないモチーフやシンボルを用い、自己肖像の概念に接近する複雑な物語を構築しています。

近作では、イメージ生成の根源的な要素へと回帰しつつも、モノクロームで無機質だった過去の作風とは一線を画し、色彩・質感・構図を新たな視覚言語の中心に据えています。自伝的な要素を宿しながらも、単なる日常描写には留まらず、記憶や感情が入り混じる風景として立ち上がります。

なかでも目を引くのが、ロバートソンが「ファブリック・プリンティング」と呼ぶ独自の手法です。濡れたアクリル絵具に布を押し込み、乾燥後に布を外すことで、その織り目のみを画面に残すというものです。この工程はキルトをはじめとするフォークアートやテキスタイルの伝統を想起させながらも、同時に現代絵画の実践として深化しています。また、画面に残される緩んだ糸やほどける糸は、「完璧ではなく、常に移ろいゆく記憶の表現」であると作家は語ります。

ロバートソンにとって“ホーム”とは特定の場所ではなく、「集め、切り、組み合わせ、つなぐ」という行為そのものを繰り返すプロセスであり、個人的変容の物語だといえます。
本展では、大型作品を含む新作8点を展示いたします。ぜひこの機会にご高覧ください。

スケジュール

開催中

2025年11月21日(金)〜2025年12月20日(土)あと15日

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
日曜日、月曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.aisho.art/tokyo/brianrobertson-home
会場AISHO(アイショウ)
https://www.aisho.art/
住所〒150-0033 ​東京都渋谷区猿楽町26-9 代官山ホシノビル1F
アクセス東急東横線代官山駅中央口より徒歩3分
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