AISHO(アイショウ) フォローする
アイショウでは、LA在住のアメリカ人アーティスト、Brian Robertson(ブライアン・ロバートソン)の日本初個展「Home」を、11月21日から12月20日まで開催いたします。 ロバートソンは1978年アメリカ・ニューメキシコ州生まれ。2003年に Rocky Mountain College of Art & Design を卒業後、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。 ロバートソンの作品は、砂漠の風景やインターネット文化、幾何学的抽象、シュルレアリスム、ミッドセンチュリーの静物画、日本の版画デザイン、ポスト・アナログ絵画、ニュー・ロマンティシズムなど、多岐にわたる影響を融合したものです。主に自身を題材としながら、これらの要素を再構成して内省的な世界観を描き出します。ときに風変わりであったり、郷愁を帯びていたり、謎めいていたり、あるいはそのすべてが混ざり合うように、実在・想像を問わないモチーフやシンボルを用い、自己肖像の概念に接近する複雑な物語を構築しています。 近作では、イメージ生成の根源的な要素へと回帰しつつも、モノクロームで無機質だった過去の作風とは一線を画し、色彩・質感・構図を新たな視覚言語の中心に据えています。自伝的な要素を宿しながらも、単なる日常描写には留まらず、記憶や感情が入り混じる風景として立ち上がります。 なかでも目を引くのが、ロバートソンが「ファブリック・プリンティング」と呼ぶ独自の手法です。濡れたアクリル絵具に布を押し込み、乾燥後に布を外すことで、その織り目のみを画面に残すというものです。この工程はキルトをはじめとするフォークアートやテキスタイルの伝統を想起させながらも、同時に現代絵画の実践として深化しています。また、画面に残される緩んだ糸やほどける糸は、「完璧ではなく、常に移ろいゆく記憶の表現」であると作家は語ります。 ロバートソンにとって“ホーム”とは特定の場所ではなく、「集め、切り、組み合わせ、つなぐ」という行為そのものを繰り返すプロセスであり、個人的変容の物語だといえます。 本展では、大型作品を含む新作8点を展示いたします。ぜひこの機会にご高覧ください。
まだコメントはありません