ANOMALYでは、2025年10月11日(土)から11月9日(日)まで、Chim↑Pom from Smappa!Groupの個展「穴の中の穴の中の穴」を開催いたします。
Chim↑Pom from Smappa!Groupは、現代社会のリアルに全力で介入し、ユーモラスでありながら切迫感を帯びたプロジェクトを実践、作品を制作・発表している、日本を代表するアーティスト・コレクティヴです。彼らの活動は単なる批判や風刺にとどまらず、社会が周縁化してきた領域に批評的視線を向け、不可視化されたものに焦点を当てます。
こうした多層的な「穴」を扱う実践は、美術史的にも重要な文脈を持ちます。ロバート・スミッソンが「非生産的な地形」として廃墟や採石場を作品に取り込み、アースワークを通じて自然と人工の境界を撹乱したこと、あるいはミニマリズムが「空虚」や「空間の切断」を造形化したことを想起すれば、Chim↑Pom from Smappa!Groupの試みはこれらの系譜を継承しつつ、ゴミやインフラといった同時代的な物質を介して「穴」という問題系を再構築しているといえます。
「穴の中の穴の中の穴」というタイトルは、入れ子状に連鎖する欠如の構造を示すと同時に、社会や宇宙の周縁に押しやられた「不要」と「空白」が多層的に重なり合う現実を映し出しています。それはまた、芸術が現代においていかなる方法で「見えないものを見せる」ことができるのか、という根源的な問いを喚起します。 本展は、Chim↑Pom from Smappa!Groupの実践を通じて、「不要」や「欠如」、「不可視」が孕む想像力のポテンシャルを批評的に提示するものです。
3年ぶりのANOMALYでのChim↑Pom from Smappa!Groupの個展です。同時期に天王洲で開催されるMeet Your Art・アートエキシビションでは小室哲哉氏とのコラボレーションで新作パフォーマンスを発表しますので、万障お繰り合わせの上、ぜひご高覧ください。
まだコメントはありません