[画像: Tambour Ancien | 2021 | Oil tempera on linen | 251 x 178.5 cm Photo: Hugard & Vanoverschelde]
[画像: Still from Larry Loop #7 | 2022 | Digital video; Continuous loop | Collaboration with Christopher Rutledge]

クリスチャン・ヒダカ + タケシ・ムラタ 「訪問者」

メゾンエルメス
1月31日終了

アーティスト

クリスチャン・ヒダカ、タケシ・ムラタ
エルメス財団は、クリスチャン・ヒダカ(1977年千葉県野田市生まれ、イギリス・ロンドン在住)とタケシ・ムラタ(1974年アメリカ・シカゴ生まれ、ロサンゼルス在住)の二人展「訪問者」を開催いたします。本展は、現実と虚構の狭間を問う制作を続ける二人のアーティストの世界を通じて、コンテンポラリー・アートの中に見るフィクショナルな構造を二つのナラティヴで浮かび上がらせるものです。

ヒダカとムラタは、名前が示すように日本の血をひいていますが、二人とも英語圏の文化の中で育ったため、日本の文化や言語とはある一定の距離を持っています。タイトルとなった「訪問者」とは、一体誰でしょうか?展覧会を訪問する私たちのことでしょうか。来日をするアーティストのことでしょうか。あるいは、作品の中に描かれた誰かを指しているのでしょうか?ここでは、小説やSF映画のように、訪問者とは誰なのか、何であるのかを探すような開かれた問いかけから出発します。

ヒダカは、劇場とその建築、西洋の絵画史への参照を特徴とした絵画制作を続けています。特に、ルネサンスの思想や芸術に興味を持ち、遠近法や幾何学的な空間記述といった科学的な側面に加え、異教や魔術といった古代思想との関連にも大きな関心を寄せています。ヒダカは、近年、絵画と劇場の類似性を発展させ、だまし絵のような入れ子式の構造の中に、古今東西の様々な要素が共存する奇妙な宇宙を描き出します。本展では、シンメトリーな構造の中に、ピカソのアルルカン、フラ・アンジェリコのディテール、スカルパのフレーム、カービーのダイアグラムなどが反復する、ハイブリッドな魅力あふれる不思議な散策を提案します。

一方、タケシ・ムラタは、主にデジタル・メディアを用いて、映像作品や立体作品などで独自のリアリズムを追求してきました。ムラタにとって、現実とは流動的なもので、分解、溶解、消滅、オーバーラップといったCGI技術の「ディゾルヴ」に似たものでもあります。最新の技術であるWeb3.0やNFTによってもたらされるメタ世界への興味から、ムラタは、本展に際し、バスケットボールをする「ラリー」という犬の映像作品を制作しました。液体シミュレーターでレンダリングされたラリーは、彫刻のように見えますが、メタ世界にしか存在しない、ムラタの自画像でもあります。

二人の世界は、私たちがアートの中に希求するリアリティや虚構性を巧みに用いながら、現実の異なる次元に私たちを誘うでしょう。さて、私たちはどんな訪問者を見出すことができるでしょうか。

スケジュール

開催中

2022年10月21日(金)~2023年1月31日(火)あと61日

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
不定休
入場料無料
展覧会URLhttps://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/221021/
会場メゾンエルメス
https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-1
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B7出口直結、JR山手線・京浜東北線有楽町駅日比谷口より徒歩7分
電話番号03-3569-3611