Victoria 1842街は日々姿を変えていく。しかし、写真はその瞬間を記憶として留めてくれる。本展「巡城・留影」では、香港の写真家ローレンス・ライが1990年代から30年以上にわたり撮影してきた代表作を紹介します。啓徳空港時代の九龍城上空をかすめる旅客機、深水埗に立ち並ぶ看板、灣仔を走る路面電車、旺角の煌びやかなネオンサイン、そしてビクトリア・ハーバーの船影と摩天楼。そこには、それぞれの時代を映し出す香港の風景が刻まれています。
また、本展では作品ごとに使用したカメラやフィルムの情報もあわせて紹介しています。Leica、Nikon、Pentax、Hasselbladといったカメラ、そしてKodachrome、Velvia、Tri-Xなどのフィルムを通して、時代ごとの写真表現が生み出す豊かな質感と魅力をご覧いただけます。それぞれの作品は写真芸術としての価値を持つと同時に、移り変わる都市の姿を記録する貴重なビジュアルアーカイブでもあります。写真家の視点を通して香港の街を巡り、その土地に息づく記憶や文化、そして時代を超えて受け継がれる生命力を感じていただければ幸いです。
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