「コレクション展2 文字の可能性」

金沢21世紀美術館
1月18日終了
本展は現代アート作品における文字の表れを切り口に、当館のコレクション作品をご紹介します。
わたしたちの日常生活には、様々な文字が溢れています。今読んでくださっているこの文章も文字で書かれていますが、メールやSNS、本、看板、ポスター、映像字幕など、わたしたちが普段文字を目にしたり、読んだり、書いたり、打ったりする機会は枚挙にいとまがありません。情報伝達の手段としてわたしたちの生活に溶け込んだ文字ですが、文字そのものの存在や意匠、機能を考えてみる機会は案外少ないのではないでしょうか。

文字が通常、情報やメッセージを伝えるために用いられるように、アートにおいても、文字があることで新たな意味が浮上し、思考が深まり想像が膨らむような作品が多くあります。一方で、文字は万能ではありません。むしろ文字によって作品の意味が撹乱され、安易な意味付けが阻まれる場合もあります。

さらに、文字の様相に着目することで、書く(描く)/読むといった、文字をめぐる行為やその身体性が透けて見えてくる作品もあります。文字を取り巻く身体性に改めて目を留めることは、デジタル・デバイス上で文字を扱うことが日常化した現代において重要な視座になるでしょう。

本展で取り上げる作品は、絵画、版画、ポスター、書、陶、映像、インスタレーションなど、幅広い表現形式にわたりますが、そのほとんど全てに文字が組み込まれています。なぜこの作品にあえて文字が使われたのか、どうしてこの文字を選択したのか、なぜこのようなかたちで表現されているのか、文字があることでいかなる作用が生まれているのか──。こうした視点から文字に注目して作品を見つめ直すことで、新しい解釈の可能性が拓かれます。そしてまた、文字を手がかりに金沢21世紀美術館のコレクション作品を鑑賞することを通じて、SNS時代におけるわたしたちの文字との関わりかたを見つめ直す機会にもなるでしょう。文字を用いた表現の魅力と奥深さをじっくりと味わってみてください。

スケジュール

開催中

2025年9月27日(土)〜2026年1月18日(日)あと44日

開館情報

時間
10:0018:00
金曜日・土曜日は20:00まで
休館日
月曜日
10月13日、10月27日、11月3日、11月24日、1月12日は開場
10月14日、10月28日、11月4日、11月25日、12月29日〜1月1日、1月13日は休場
入場料一般 450円、大学生 310円、高校生・中学生・小学生 無料、65歳以上 350円
展覧会URLhttps://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1830
会場金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/
住所〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1
アクセスJR金沢駅東口よりバス「広坂・21世紀美術館」下車、JR金沢駅東口よりバス「香林坊(アトリオ前)」下車徒歩5分
電話番号076-220-2800
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