土岐市美濃陶磁歴史館乙塚古墳は、隣接する段尻巻古墳とともに国の史跡に指定されている飛鳥時代(7世紀前半)の古墳です。美濃地方最大級の横穴式石室を持つ大型方墳である乙塚古墳は、東美濃地方を治めた豪族の墓として造られました。段尻巻古墳は、土岐市内最大級の円墳で乙塚古墳に埋葬された豪族と関わりが深い有力者一族の墓と考えられています。両古墳はヤマト王権による東美濃地方の支配の様子を考える上でとても重要な遺跡であることなどから昭和13年(1938)年12月14日に国指定史跡となりました。また、乙塚古墳の石室は江戸時代(17~18世紀)には陶器を作る作業場・倉庫として利用され、その後は陶祖神や山神を祀った祈りの場となりました。現在に至るまで祭事は継続されており、長きに渡って地域の人々に親しまれてきた古墳といえます。
土岐市では、この重要な史跡である乙塚古墳と段尻巻古墳を、東美濃地域のみならず日本の宝として未来に向けて守っていくために令和元年度より史跡整備事業を進めてまいりました。本展は、その整備事業が令和4年度で完了することを記念し、両古墳をより身近なものとして感じ、先人たちが伝え残したかけがえのないこの遺産を保護し未来へ向けて守り伝えていくことの重要性について理解を深めていただける場となるよう企画いたしました。乙塚古墳と段尻巻古墳だけでなく、周辺の遺跡から出土した遺物に加え発掘調査の写真なども交えながら、乙塚古墳とその時代についてわかりやすくご紹介いたします。
[関連イベント]
学芸員による遺跡見学と展示解説
日時: 古墳の日: 4月2日(日)、5月14日(日)/ 窯跡の日: 3月26日(日)、4月30日(日)
時間: 14:00~ (事前申込不要)
参加料: 無料
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