終了した展覧会・イベントです

「Concrete Lives」

四谷駅前ビル 5F
終了しました

アーティスト

佐野魁、鈴木悠生、半田颯哉
Souya Handa Projectsは、佐野魁、鈴木悠生、半田颯哉によるグループ展「Concrete Lives」を開催いたします。キュレーションは半田颯哉です。国際アートフェア「Tokyo Gendai」の第2回に合わせて開催される本展では、都市におけるメディウムとしてのコンクリートに焦点を当てます。

コンクリートは現代の都市空間を支える最も重要な素材の一つであり、人新世と呼ばれる人間の時代の地層ができたならば、おそらくそれを形成する主な物質の一つともなると考えられます。そんなコンクリートに日本の建築家たちはコンクリートにその構造的な強度と美的な可能性を見出し、戦後日本の建築の象徴的な素材の一つにもなっています。丹下健三は吊り屋根構造によって優美なコンクリートの曲線を実現し、黒川紀章はコンクリート製のカプセルを通じてメタボリズムの理念を具現化しました。あるいは、コンクリートそれ自体に内在する美しさを引き出した安藤忠雄は、今やコンクリートを象徴的に用いる建築家の世界的な代名詞です。

日本の地学的・歴史的な文脈において、コンクリートは瓦礫のイメージとも結びつきます。関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災、今年の頭に起きた能登半島地震。あるいは第二次世界大戦中の東京大空襲や、広島、長崎への原爆投下。度重なる震災と戦時中の記憶が、コンクリートという素材に単に構造的な強さだけでなくそれが崩れた後のことを想起させ、寧ろその脆さを象徴させることもあります。

佐野魁は、自身の生活の中の――「具体的な(Concrete)」――風景をコンクリートの上に、画面定着のしづらい木炭によって描いています。コンクリートは私たちの生活を支える堅牢さと脆さの両方を象徴しており、木炭とコンクリートの組み合わせによって、私たちの日常生活は決していつまでも続く盤石なものではないことを示唆しています。

建築のバックグラウンドを持つ鈴木悠生は、建築や都市を独自の視点でフレームに収めています。「TOKYO TRANSPARENT BOUNDARIES」シリーズでは東京特別区のそれぞれの区境を訪れ、その見えない境界線を撮影しています。人為的に境界線が引かれるように、その場所に後から意味を与えるのは人間の側です。しかし同時に建築や都市もまた、人間の意志による完全な支配を退け、時間の経過と変化の中を生きるコンクリート製の生き物(Lives)のようでもあります。

半田颯哉は技術の進歩と社会的倫理の間に生じる摩擦に焦点を当てています。エンジニアの父のもと広島で育った半田は、幼い頃からテクノロジーに親しみつつも、同時にそれが人類にとっての危機を引き起こしうることも認識してきました。半田によるコンクリートのレリーフには、人類の創造物への肯定と、その営みによる環境破壊に対する批判のアンビバレントな感情が込められています。

「Concrete Lives」で提示されるのは、それぞれの視点によって切り抜かれた都市空間の風景です。コンクリートというメディウムを通して、私たちは都市生活のその基盤や歴史にアクセスしていくことができるのです。

スケジュール

2024年7月5日(金)〜2024年7月15日(月)

開館情報

時間
13:0019:00
7月9日から12日は15:00〜19:00

オープニングパーティー 2024年7月5日(金) 19:00 から 21:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.souyahandaprojects.com/exhibitions/concrete-lives
会場四谷駅前ビル 5F
住所〒160-0004 東京都新宿区四谷1-4 5F
アクセス東京メトロ南北線・丸の内線四ツ谷駅2番出口より徒歩1分、JR中央線・総武線四ツ谷駅四ツ谷口より徒歩1分
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません