「移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-」

国立工芸館
あと4日で開催
令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心とする北陸地方に甚大な被害を及ぼしました。約2年が過ぎた今もなお、復興は道半ばの状況となっています。本展は、被災地の一日も早い復興を祈念し開催する展覧会で、工芸と天気の関わりをテーマに、人間国宝17名を含む石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品をご紹介いたします。

日本海に面し、豊かな山々を有する北陸地方。海から吹いてきた風は山を越え、やがて街や里山に湿潤な気候を運んできます。こうした気候は、四季を通して人々の暮らしと関わりながら、北陸地方の工芸に恵みをもたらしてきました。たとえば、空気中の湿度を取り込むことで固まる漆にとって、潤いを含んだ空気は好条件です。また、冬の深雪は、山の土壌や岩盤に染み込んでやがて河川の水となり、かつては加賀友禅の一工程であった「友禅流し」を支えてきました。

天気は一日として同じものはなく、刻一刻と変化します。天気の変わりやすい北陸地方では、雲や風の変化に敏感になり、空を見上げる機会も多いのではないでしょうか。一方、長く厳しい冬を過ごす人々だからこそ、春の訪れにひとしおの喜びを感じることもあります。この地に生きる作家のまなざしを通して工芸と天気を見つめ直すと、新たな発見があるかもしれません。

工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸の天気のもとで育まれた表現をお愉しみください。

※会期中一部展示替えあり
前期:2025年12月9日(火)~2026年1月18日(日)
後期:2026年1月20日(火)~3月1日(日)

スケジュール

2025年12月9日(火)〜2026年3月1日(日)

開館情報

時間
9:3017:30
休館日
月曜日
1月12日、2月23日は開館
年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日、2月24日は休館
入場料一般 1200円、大学生 700円、高校生 500円、中学生以下・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/565
会場国立工芸館
https://www.momat.go.jp/cg/
住所〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-2
アクセスJR北陸本線金沢駅東口(兼六園口)よりバス「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」下車徒歩7分、JR金沢駅東口(兼六園口)よりバス「出羽町」下車徒歩7分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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