国立新美術館縄文時代より1万年以上ものあいだ、独自の生活文化を育んできた日本。そこには、世界がまだ気づいていない、豊かな物語を持つ〈デザイン〉があります。
私たちは第一線で活躍するクリエーターたちとともに各地の生活文化のリサーチを行ってきました。プロダクトデザイナー・柳宗理のデザインのプロセス、新潟・佐渡の船大工が暮らした町並み、世界最先端の富山のスポーツウエア、秋田の西馬音内盆踊り衣装の魅力、滋賀の石積職人「穴太衆」の技術、島根の瓦が生み出す町の雰囲気。
「これもデザインと呼ぶの?」と疑問を持つものがあるかもしれません。そう、どれも、日本の普通の生活の中にあるものばかりです。しかし、クリエーターたちにとっては、触発され、わくわくした気持ちになって次のおもしろい物を組み立てる原動力になるもの、〈デザインの宝物〉と呼びたくなるものです。
わたしたちはそんな〈デザインの宝物〉を、その背後にある物語とあわせて番組や展覧会で紹介します。
日本中の〈デザインの宝物〉をつないでいけば、日本全体がひとつの大きな〈デザインミュージアム〉だととらえられるのではないか。日本中の多くの人に、〈デザイン〉は、実はわたしたちのまわりにあふれていて、日々の暮らしに豊かさや活力を与えていることに気づいていただきたい。さあ、クリエーターたちと一緒に〈デザインの宝探しの旅〉にでかけましょう。
今回は、2024 年度にリサーチした 8 つの〈デザインの宝物〉を中心に、展覧会を構成します。
まだコメントはありません