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「echo chamber」

EUKARYOTE(ユーカリオ)
終了しました

アーティスト

菅原玄奨、椿野成身、LILY NIGHT
EUKARYOTEでは2022年11月3日(木)から11月27日(日)までの会期にて、菅原玄奨、椿野成身、LILY NIGHT(リリー・ナイト)、3名の作家によるグループ展「echo chamber」を開催いたします。

エコーチェンバー現象とは、「自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。」現代ではSNSなどの閉鎖空間で意見を発信すると、似通った意見が反応となり思考を増幅していく状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象から例えたものです。本展はアートギャラリーという一つのチェンバー内で、作家3名による自律した作品同士が響きあいます。逆説的に、それぞれの反響を体感した鑑賞者がどのような想いを持ち帰ることができるのかといった試みとなっております。

菅原玄奨は1993年東京都に生まれ、2018年に東京造形大学大学院造形研究科修士課程彫刻専攻を修了。工業製品にも用いられるFRP(繊維強化プラスチック)を主な素材とし、触覚性を手がかりに、記号化された人々の姿を形作ります。本展に向けた制作では、彫刻と工業製品の相似・相違を踏まえ、消費社会の連続性や無限性について思考を廻らせています。昨今のユース・カルチャーや表象文化に見られるリバイバルブームに着目し、その典型的なフォルムの人物像やレディメイド作品を通して、加速度的に移ろいながら多様化し、また輪廻していく時代の変遷を私たちに知覚させます。

椿野成身は1995年大阪府生まれ、2020年京都造形芸術大学大学院ペインティング領域修士課程を修了、現在京都府を拠点に活動しています。目の前の風景に影がかかるように過去の風景が覆いかぶさっていくというイメージと「時間と空間」というテーマから、記憶の中にある風景の断片を抽出し、絵具やその他の素材を用いて記号化します。本展では新作のペインティングを発表、記号化された建築物や風景を画面上に複数介在させることによって立ち現れる朧げな空間は、鑑賞者の記憶の中の風景へと接続し、実体のない風景の断片を想起させ、無限に反響していきます。

LILY NIGHT(リリー・ナイト)は1988年中国黒龍江省哈爾濱市生まれ、日本とイギリスでの留学と勤務経験を経て、現在は東京を拠点に作家活動をしています。写真をはじめ、ドローイング、コラージュ、映像、立体作品など、多彩な手法で現われる作品群は、LILY NIGHT本人、また私たち個の経験と公共の経験とが結びつき、この世界における様々な主体の痕跡が、音として響き合うかのようです。本展では、写真のレイヤーの上に樹脂などでペイントを重ねた平面作品のほか、夜の東京を舞台に人間・非人間的存在の境界にある気配から写し取った、映像的なシークエンスともいえる新作の写真を発表します。

スケジュール

2022年11月3日(木)〜2022年11月27日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://eukaryote.jp/exhibition/echo_chamber/
会場EUKARYOTE(ユーカリオ)
http://eukaryote.jp/
住所〒155-0001 東京都渋谷区神宮前3-41-3
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩13分、JR原宿駅竹下口より徒歩15分
電話番号080-9524-6981
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