Shun Art Gallery Tokyo フォローする
Shun Art Gallery Tokyoでは、9月6日から10月12日まで原宿スペースで、内田江美個展「from line」を開催いたします。内田は、細やかな線と鮮やかな色彩を自在に操ることで、独自の抽象表現を確立してきました。その作品群はすでにアジア、欧米を中心とした海外で高い評価を得ており、注目を集めています。 内田の作品において最も特徴的なのは、無数の線が織り成す画面構造です。キャンバスに下地の色を施し、木炭で何百、何千本もの線を描き込みます。その線の際に残されたわずかな色が、白の塗り重ねによって立体的な効果を生み出すのです。蜘蛛の巣を思わせる線の網目に一つずつ色を置くことで、隣り合う色彩が奥行きを示し、平面でありながら一部が浮き上がって見える独特の視覚体験を観者に与えます。 こうした技法は、単なる装飾的効果にとどまらず、作家が「線」という最小単位を通じて世界の構造を再編する試みでもあります。線は時に境界を示し、時に時間の痕跡を刻みます。無数の線と色面が織りなす空間は、神経細胞や宇宙の銀河のように広がり、観る者を無限のイメージへと誘います。 本展「from line」では、新作を含む約10数点を展示予定です。タイトルが示す通り、すべては「線」から始まり、そこから空間や色彩、さらには観者の想像力へと広がっていきます。内田の作品は、魔法のように理屈を超えて、さまざまな感情を交錯させます。そして絵画の可能性を切り拓こうとする探究心が息づいています。ぜひ、ご高覧ください。
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