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Paper Skeleton, California 2013 ©️Eri Morita

守田衣利 「Moon Rainbow」

ふげん社
終了しました

アーティスト

守田衣利
このたび、ふげん社は、2025年7月4日(金)から7月27日(日)まで、第4回ふげん社写真賞グランプリ受賞記念・守田衣利個展「Moon Rainbow」を開催いたします。本展に合わせ、同名写真集がふげん社より刊行されます。
守田衣利は、熊本県出身、カリフォルニア州サンディエゴ在住の写真家です。フェリス女学院大学文学部英米文学科卒業後に渡米。1997年International Center of Photography(ICP)ジェネラルスタディース科を修了後、翌年の1998年に、第7回写真新世紀で優秀賞(ホンマタカシ選)を受賞しました。2004年には第5回新風舎・平間至写真賞大賞を受賞し、写真集『ホームドラマ』を2005年に上梓しています。
2024年に開催された第4回ふげん社写真賞では、過去最多となる192名の応募からグランプリを受賞し、2025年7月に『Moon Rainbow』をふげん社から刊行する運びとなりました。
本作は、2005年から2023年まで、娘が誕生してから大学に進学するまでの18年間の、家族3人の暮らしを記録したものです。ニューヨークで娘を出産した後、ハワイのマウイ島へ移住し、そこから家族として根を下ろす場所を探す旅が始まりました。東京、上海、熊本、宮崎と点々とし、カリフォルニア州サンタモニカに流れ着いた後、海岸線を縦断して最終的にたどり着いたのがサンディエゴの海辺の街でした。
産婦人科の診察室のモニターで規則的に明滅する光を見た瞬間から、一人の人間が初めて笑い、立ち上がり、言葉を話し、さまざまな価値観を身につけていく過程は、作家にとってすべてが驚きの連続であり、それらは自らが更新されていく経験でもあったと言います。幸せや安らぎ、苦しみと孤独が同時にあるような、複雑で込み入った存在である家族を、カメラを通して日々記録することで、写真からその存在を理解しようとしてきました。
透徹した視線と一定の距離感から家族を見つめ、18年という長い年月で捉えた写真の束は、プライベート・ドキュメンタリーという範疇にとどまらず、時空や国境を越えた、家族という普遍的な物語へと接続するものです。
マウイ島で家族と共に見た、夜空にかかる虹は、結局写真には収められることはありませんでした。しかし、写真にはならなかった、心に焼き付けられた光景と時間の象徴として、それは本作のタイトルに冠せられました。
第4回ふげん社写真賞の選考員を務めた町口覚氏が造本設計した写真集『Moon Rainbow』も展覧会とともにお披露目となります。

[関連イベント]
1. ギャラリートーク 守田衣利×飯沢耕太郎×町口覚
日時: 7月5日(土)14:00〜15:30
参加費: 1000 円(オンライン配信あり)
※トーク終了後にレセプションを開催します。
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
2. ギャラリーガイドツアー
参加費: 無料・申込不要
日時: 7月12日(土)、7月27日(日) 14:00〜14:30

スケジュール

2025年7月4日(金)〜2025年7月27日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日は18:00まで
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://fugensha.jp/events/250704morita/
会場ふげん社
https://fugensha.jp/
住所〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
アクセス東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線・JR山手線目黒駅西口より徒歩17分、JR山手線目黒駅西口より東急バス「元競馬場前」下車徒歩1分
電話番号03-6264-3665
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