Yoshiaki Inoue Gallery中辻悦子は、広告デザイナーとしての経験を経て、60年以上にわたり「ひとのかたち」をテーマに制作を続けてきました。新作シリーズ「どこからきたの」では、そのテーマをさらに深化させ、独自の視覚言語を通じて人間性やその多面性を表現しています。また彼女は夫である美術家・元永定正氏を支える一方で、出産、育児、家事といった当時の女性が直面する社会的な負担を抱えながら、デザイナーとしても活動するなど彼女の歩みは決して平坦ではありませんでした。
今回の展示では、中辻の長いキャリアの中で進化し続ける表現が、新たな段階に達していることが感じられます。新作絵画では、抽象と具象が融合し、人間の感情や存在に対する深い共感を呼び起こします。点・線・色彩を用いて、人間の存在や揺らぎを描き出し、鑑賞者に人間の内面的な美しさや複雑さを改めて考えさせる作品となっています。
Yoshiaki Inoue Galleryでは、2階に新作100号の大作を中心に約6点、3階には新作小品と大作合わせて約15点、合計20余点が展示される予定です。この展示を通じて、進化し続ける中辻悦子の作品を多くの方に紹介したいと考えています。
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