終了した展覧会・イベントです

「生れる絵画―スケッチから下絵、習作、本画へ」

笠岡市立竹喬美術館
終了しました

アーティスト

小野竹喬
迷いなく引かれた線とにごりの無い色彩、見る者の心を軽くするような竹喬の本画からは、完成までに費やされた苦労などは見えません。しかしスケッチや下絵、習作を見ると、作品が完成するまでにさまざまな過程を経ていることが分かります。竹喬は、心が動いた情景をスケッチに書き留めており、無数のスケッチは何年もたってから本画になることもありました。また、下絵を見ると修正の跡や試し塗りがあり、竹喬が迷い、推敲しながら制作を進めていたことが分かります。そして、複数点残された同構図の習作からは、色や形の細部にこだわる、妥協なき姿勢が窺われます。本展では、制作過程に秘められた生みの苦しみをスケッチ、下絵、習作、本画、あわせて約70点から紹介します。

「絵画は造られるものでなく、生れるもの」(小野竹喬「生れる絵画」)昭和21(1946)年の竹喬のことばです。当時竹喬は、熱意に燃え試行錯誤を繰り返した模索の時代を経て、竹喬様式ともいえる清澄な画風を確立しつつありました。その背景には、制作上の模索と苦悩ととともに、親しい人々との別れという精神的な負荷もあり、芸術観にも変化が訪れます。「生れる絵画」というイメージもこの時期の悟りのような心境からたどり着いたものといえるでしょう。画風の変化とともにスケッチをする対象も、スケッチの仕方も変化しています。

竹喬作品に加え、竹喬美術館が所蔵するゆかりの作家の作品もあわせて展示します。作家ごとに異なる完成までの道程にも注目してお楽しみください。

スケジュール

2023年7月1日(土)〜2023年8月27日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
7月15日は21:00まで
休館日
月曜日
7月17日は開館
7月18日は休館
入場料一般 500円、高校生以下 無料
展覧会URLhttps://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/50648.html
会場笠岡市立竹喬美術館
https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
住所〒714-0087 岡山県笠岡市六番町1-17
アクセスJR山陽本線笹岡駅より徒歩25分、JR笹岡駅よりタクシー5分
電話番号0865-63-3967
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません