ギャラリー ターンアラウンド青野文昭は仙台市出身の美術家で、現在も仙台を拠点に活動しています。1990年代より、様々な場所で拾い集めた廃棄物の欠損や使用の痕跡を手がかりに、「なおす」という行為を軸とした制作を一貫して続けてきました。
「なおす」とは、必ずしも元の状態に戻すことを意味するものではなく、時間の経過や蓄積、環境、他者との関係性の変化といったものを受け止めながら、物をめぐって残された記憶や痕跡と向き合い続ける行為でもあります。2011年の東日本大震災以降、青野自身も被災者として暮らすなかで、それまで拾い集めてきたものの多くは、被災物として立ち現れるようになります。その後も「なおす」という行為は、日々の生活と地続きの場所で続けられています。
本展では、青野自身の日記を手がかりに、「3.11より前」の時間や、そこにあった暮らしをたどります。日常の営みや家族の記憶に触れながら、作品はかたちづくられていきます。かつての暮らしや風景の欠片を拾い集め、モニュメントのように組み合わされるそれらは、災害とともに生きる文化──「災害文化」をめぐる一つの風景として、会場に立ち現れます。 失われたものを思い起こしながら、今ある日常に目を向ける展覧会です。
[関連イベント]
トークイベント 「くらしともしも ― 災害文化をめぐって」
日時: 2026年1月23日19:00〜20:30
登壇者: 青野文昭 、 清水建人(要事前申込み)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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