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「ちょっとだけ分かる」

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終了しました

アーティスト

中塚文菜、名倉歩、保泉エリ、吉田茉莉子
作家は何を思い、何を考えながら制作しているのでしょうか。自分と異なる表現や考え方をしている他者と分かりあうことは難しいように思えます。しかし、そのような人と交流する機会があれば、新たな気づきに出会えるかもしれません。本展示は、自身とは考え方や方法論が異なる作家同士が一緒に展示をしたら、どのような相互作用が生まれるのか知りたいとの思いから企画されました。

出展者の4名は同時期に筑波大学大学院に在籍していましたが、コロナ禍で修了展が中止になり、有志で展示を行ったことがきっかけで交流するようになりました。中塚文菜(なかつか・あやな)は自分の身の周りで起こる出来事に依る違和感と地道に向き合うことで美術や社会に対して問題提起を行う平面・立体作品を制作しています。名倉歩(なぐら・あゆむ)は風景の記録・取材をもとに、醜さの中にある希望や、光の中にある絶望を探り当てながら、それらが移り変わっていく現代をひとつの風景として描いています。保泉エリ(ほずみ・えり)は人体彫刻と生身の人間との関係に興味を持ち、作り手と鑑賞者、展示空間と日常などを見つめた彫刻表現を追求しています。吉田茉莉子(よしだ・まりこ)は自然素材を用いながら、古代から続く人間の営みや自然現象を、インスピレーションをもとにペインティングとして残しています。

このように、4名の制作方法が異なるため、今回の展示を企画するまでお互いの作品についてあまり理解や関心を示す機会がありませんでした。しかし、意見のすれ違いや内容がまとまらないことがありながらも、企画について話し合いを重ねるにつれて、分からなかった相手のことが“ちょっとだけ分かる”ようになってきた気がします。

本展示では、作家の制作した作品(スタディ・アーカイブを含む)のほか、4名で話し合いをした際の音声や動画、互いの作品に対しコメントを書いたスプレットシートの印刷物(会期中に掲示)などが設置される予定です。また、10月8日(日)の午前11時からは作家同士のトークが開催されます。最初は分からないと思ってもじっくり見て、考えて、話してみる。本展示では、そのような時間を大切にしたいと思っています。

スケジュール

2023年10月7日(土)〜2023年10月29日(日)

開館情報

時間
13:0020:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
入場料無料
会場float
https://twitter.com/float_info
住所〒131-0044 東京都墨田区文花2-6-3
アクセス東武亀戸線小村井駅より徒歩3分
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