「河本蓮大朗、髙山瑞、丹羽優太 Group show」

Masumi Sasaki Gallery

終了しました

アーティスト

河本蓮大朗、髙山瑞、丹羽優太

この度MASUMI SASAKI GALLERYでは、河本蓮大朗、髙山瑞、丹羽優太の三人による展覧会を開催いたします。
河本蓮大朗は染色および織物、髙山瑞は木彫、丹羽優太は日本画という伝統ある制作技法を用いて作品を制作しており、それぞれがその伝統を受け継ぎながら現代性を持った表現を追求する、90年代初頭生まれの若手気鋭作家です。

河本蓮大朗は、染織独自の質感や色彩と素材が持つ背景やストーリーに注目して制作を続けている作家です。作品は裂き織りと呼ばれる技術で作られており、古布や古着などの既製品を、織機を使って美術作品へと再構築しています。
髙山瑞は、彫ることで余白を浮かび上がらせて柔らかな線を生み出す彫刻家です。近年は、自分自身の生活や人間の手振りから生まれる線や、文字がモチーフの作品を多く生み出しています。
丹羽優太は、日本画の文脈や各地に残る伝承を用いながら、人々には見えない厄災、抵抗できない力が常に”黒い何か”に見立てられてきた歴史に着目し、作品制作を行う画家です。災害をユーモアに置換して悲しみを乗り切る人間のたくましさに、あらゆる時代に通じる創作行為の根源を探ります。

異なる技法、素材、コンセプトのもと作品を制作している三者ですが、伝統を引き継ぎながらもそれを更新していこうとする姿勢は共通しています。
ジャンルを超えて響き合うそれぞれの作品は、私たちに美術を見るという行為の豊かさと可能性とを再発見させてくれるはずです。

スケジュール

2025年6月14日(土)〜2025年7月5日(土)