展示「So Much Stuff (Table Tennis)」では、あるときは展示や建築を、あるときは都市を形づくってきた一点ものの「ものたち(Stuff)」がひとところに集められる。そこで展示されるのは、用途を与えられ、ある機能を担いながら規定された時空間の中で出来事の一部となってきた「ものたち」の来歴と行方だ。本展では、展示会場を構成する「什器」としての役割を与えられた「ものたち」がレジャーとしての「卓球」を行う。当初の目的から解き放たれ、あらたなフォーマットの上でスポーツに興じる「ものたち」の姿はわたしたち鑑賞者をプレーヤーに変容させ、「ものたち」があった姿と、これからの風景のあいだに置かれた、「ものたち」のあったかもしれない姿の再演として展示される。
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