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「HAMAMATSU SESSIONS vol.5 松岡柚歩 + 大谷陽一郎 色は語り出し、言葉は光り出す。 カタチ、イロ、モジの新しい世界へ」

Hirano Art Gallery
終了しました

アーティスト

松岡柚歩、大谷陽一郎
この度Hirano Art Galleryでは、「HAMAMATSU SESSIONS vol.5 松岡 柚歩 + 大谷 陽一郎 色は語り出し、言葉は光り出す。カタチ、イロ、モジの新しい世界へ」を開催いたします。
2018年から毎年、若手を中心に国内外で活躍するアーティストを迎え、非常に刺激的で新しい表現を紹介してまいりました。5回目となる今回は、京都、大阪を中心に全国で活躍する若手アーティストの2人を紹介いたします。
「色は語り出し、言葉は光り出す。カタチ、イロ、モジの新しい世界へ」と題したテーマは、2人の制作する作品の平面上で起こる現象が視覚的感覚的に関係し合いながら平面を構成する様を表しています。2人のアーティストはそれぞれ一貫した技法、テーマを元に制作を継続しています。

松岡は在学中より精力的に制作を開始し、「シェル美術賞2020」(現・Idemitsu Art Award)にて学生特別賞を受賞するなどの早くから高い評価を受けました。京都芸術大学大学院を修了後、本格的にアーティストとして制作を始め、数多くのグループ展や個展に精力的に参加していいます。
松岡は自身の作品についてこう語ります。
——図柄や彩度と明度の高さから一見ポップなイメージを持つ作品は、重なりが作り出すレイヤーによって立体作品のような印象を持ちつつも、平面作品として鑑賞、展示するという曖昧な境界を意識しながら制作している。正方形のキャンバスにアクリル絵具で格子柄を描き、その上から抽象的な形状をした色面を部分的に盛り付けることで、線の集積から生まれるパースペクティブに重なる特異なマチエールは私たちの視触覚を刺激する。フラットな光の面に囚われる現代において、視覚と認知、鑑賞者の視点と制作者の視点を往来することで、人間が絵画や物体を創造することについて再考する。——

大谷はTokyo TDCが開催するコンペティションに応募したことがきっかけで、アートディレクターの井上嗣也氏の目にとまり、「雨 大谷陽一郎作品集」(リトルモア、2017年) の刊行に至りました。大谷はグラフィックデザインを学ぶ中で特にタイポグラフィに興味をもつようになり、文字を題材にした実験的なグラフィック作品を自主制作するようになりました。その後、東京藝術大学大学院に入学、北京の清華大学に交換留学を経て近年は国内外で本格的にアーティスト活動を行っています。また、「漢字」のみを使用して描画した絵本「かんじるえ」(福音館書店、2021年)を発表するなど表現の幅がある活躍をしています。
大谷は自身の作品について以下のように説明します。
——従来の統語構造に従うのではなく、文字を二次元空間上で視覚的に配置し、他方向的、多焦点的に繋げることで新たな文脈を生み出すことを目在してる。《ki/u》では、「キ」と「ウ」と言う音節に基づく漢字を無数に配置することで降雨を描いた。この発音の基底にあるのが雨乞いを意味する「祈雨」という言葉である。(中略)漢字の形態、音節、意味が相互的に作用し合い、祈りのイメージを介しながら漢字同士が共栄する場として新たな詩を表現する。(パンフレット「ki/u」、2023年)——
漢字を素材とした視覚詩の制作を通して、見ることと読むことの繋がりや、形・音・意味の相互関係を探求します。

本展では大作、新作を含め、2人の表現方法の異なる平面作品を中心にご紹介いたします。他ではなかなかない巡り合わせを目撃してください。

[関連イベント]
オープニングイベント(要予約・無料)
日時: 7月13日(土)
16:00〜 トークイベント: 松岡柚歩、大谷陽一郎 × 後藤繁雄(京都芸術大学教授)
17:00〜 オープニングパーティー

スケジュール

2024年7月13日(土)〜2024年8月4日(日)

開館情報

時間
12:0017:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.instagram.com/08ent/
会場Hirano Art Gallery
https://08ent.com/
住所〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166 1F
アクセス遠州鉄道八幡駅1番出口より徒歩7分、JR東海道本線浜松駅北口より遠州鉄道バス(内野台行き)「元浜町」下車徒歩1分
電話番号053-474-0808
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