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井上ひかり + Yuina Shikano 「アスレチック・フィールド」

Art Center Ongoing
終了しました

アーティスト

井上ひかり、Yuina Shikano
この度、Art Center Ongoingでは、井上ひかり、鹿野結菜による2人展「アスレチック・フィールド」を開催いたします。2人は共に武蔵野美術大学油画科出身であり、今年2024年に同大学の大学院を修了しました。

井上はこれまで工業製品の“ツヤ”や、それらが持つかたちに惹かれ作品を制作してきました。「絵」を作るためではなく、ホームセンターで手に取った素材でアトリエは埋め尽くされ、その後、作品の完成に近づいていきます。近年ではホースをメディウムとし、支持体と一体化させることで画面を作り上げています。自身の制作のルールとして「廃材は使わないこと」があり、自分が選択した材料が「ここに存在している」ことを重視しています。新品であること、製品であることに意味があるのだといいます。

一方の鹿野は山、海岸、岩、そして日本の自然に付随する信仰に興味があるといいます。絵画を描くパネルは自作しており、レリーフのように表面を削って画面の質感を表現しています。さらに、火山灰や山の土をアクリルのジェルメディウムと混ぜることで、鹿野が自らの足で訪れた場所と絵画の世界を近づけています。海に潜る、山に登るといった実際の行為を通して出来上がる絵画は、わたしたちが自然と対峙したときに否応なく感じてしまう異世界感や神秘を反映しているかのようです。

井上と鹿野が思うお互いの共通点は、身体性を持って絵画にアプローチしていることです。鹿野は実際に自ら歩いた土地の風景を絵画へと変化させ、井上は絵画を編み込むことで絵を描くという行為を肉体的な作業へと落とし込んでいます。

タイトルの「アスレチック・フィールド」には鑑賞者を2人のフィールドに負荷と共に引き込んでいくという意図があります。工業製品を取り扱う井上と自然を歩く鹿野の都市と自然の対比が魅力的な本展。オンゴーイングを支持体とした作品群を階段から屋上まで登り、山頂に至ったかのような清々しさを感じてみてください。

スケジュール

2024年5月29日(水)〜2024年6月9日(日)

開館情報

時間
12:0021:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
休館日
月曜日、火曜日
入場料400円(セレクトティー付き)
展覧会URLhttps://www.ongoing.jp/current/athletic/
会場Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
住所〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩9分
電話番号0422-26-8454
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