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立花光 「写真」

GALLERY GARAGE(ギャラリーガラージュ)
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アーティスト

立花光
この度、GALLERY GARAGEにて立花光の個展『写真』を開催する。本展覧会は、今回の前期会期と来年2月に開催予定の後期会期の二部構成で行われる。

立花は、見ることの不気味さをテーマに物や場を制作する。代表作品の一つ《置き配達》は、一見するとただのダンボール箱が会場に郵便されただけの物に過ぎないが、そこには覗き穴が設けられており、覗くと都会の片隅にある無人の風景が模型として緻密に再現されている。インスタグラムのストーリーで流れてくる鑑賞者が撮影した《置き配達》の写真を見ると、それが現実の風景か立花が制作した模型なのか判別がつかない。近年急速に発達するAIの生成技術が写真の不確かさを暴くように、立花は人間の工作技術を用いて見ることの不気味さを暴いている。

今回新たに出展する《広告》と名付けられた作品は、インターネット上に流布する家の画像を網点が目立つほどに拡大し、屋外広告などに使用されるターポリン印刷を用いて出力している。驚くべきなのはその網点である。点の集積を見ると微かに立体的な陰影がついているのが分かる。これは拡大して網点が顕著になった印刷画像に、立花が点のサイズに合わせて丸めたソフト粘着剤を一つずつ乗せてスキャンし直したものを《広告》として打ち出している。質量を持たない像を手作業で物質化し、また平面に戻す制作行為は、見ている現実と虚構の境界を揺るがすことで、写真が映し出す像の存在を問い直している。

《置き配達》と《広告》、いずれも送られてくるものはリミナル・スペースの性質を帯びている。リミナル・スペースとは、不気味な雰囲気を醸し出す無人空間のことであり、ゲームやテレビ、映画などで見かけるインターネット美学の一つと言われるものである。それらは特定の共同体や経験を共有していない人に対しても同様に認識が可能なものであり、私たちの眼差しに対して等しい距離や生理的な身体性を自覚させる。なぜそれらは世界に起立したのか。なぜ私たち人間のもとに送られてくるのか。「私」ではない「私たち」という感覚の根源に迫られる。

[関連イベント]
ワークショップ『現代美術を工作する』
開催日: 11月16日(日)、11月22日(土) ※両日とも同一の内容です
時間: 13:00〜17:00
会場: GALLERY GARAGE 2F
参加費: 3000円
参加人数: 各日6名(先着順)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2025年11月8日(土)〜2025年11月24日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日
11月24日は開廊
入場料無料
展覧会URLhttps://gallery-garage.com/536/
会場GALLERY GARAGE(ギャラリーガラージュ)
https://www.dohjidai.com/gallery/
住所〒601-8022 京都府京都市南区東九条北松之木町7-1
アクセス京阪線・JR奈良線東福寺駅より徒歩8分、地下鉄烏丸線九条駅3番出口より徒歩10分
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