終了した展覧会・イベントです
建物(原爆ドーム)1979, 1990, 2010, 2019 ©️ Hiromi Tsuchida

土田ヒロミ 「Hiroshima Monument」

ふげん社
終了しました

アーティスト

土田ヒロミ
このたび、ふげん社は、2025年8月1日(金)から8月31日(日)まで、土田ヒロミ個展「Hiroshima Monument」を開催いたします。戦後80年となる今年、土田のライフワークのひとつである「ヒロシマ・モニュメント」シリーズの決定版の写真集がふげん社から刊行されたことを記念した展覧会です。
土田ヒロミは、1939年福井県生まれの写真家です。デビュー以来、批評のまなざしと好奇心を持って、カメラを通して日本の時代の変遷を見つめ、記録し続けているドキュメンタリストです。
80年前の1945年8月6日、広島市に原子爆弾が投下されました。広島市内には、原爆投下による壊滅的な破壊をくぐり抜け、現在まで永く生き続ける事物――建物、橋、樹木、石碑があります。本作「ヒロシマ・モニュメント」は、土田が市内に点在しているそれら48箇所の事物=「モニュメント」を、1979年から2025年までの45年間に、およそ10年ごとに定点撮影した4連の写真を集成したものです。本作は、被爆者取材を行った「ヒロシマ1945-1979」や、被爆資料を取材した「ヒロシマ・コレクション」、とともに構成されている「ヒロシマ三部作」は、作家のキャリアおいて最も重要なシリーズです。
決定的な事象が風化し忘却されつつある過程における長期的な定点観測には、現在が常に過去や未来との連なりの中にあることを可視化し、目まぐるしく変動する未来をも予測することができるのではないか、という作者の考えがあります。
この大きなプロジェクトは、広島という「街そのものが『世紀のモニュメント』として記憶されなければならない」という作者の強い意識から始まり、戦後80年を迎えた今、その後100年、200年、さらなる未来へつながるメッセージがこめられています。
写真集『Hiroshima Monument』は、ほぼ同時期に刊行される『Hiroshima Collection』(NHK出版)と合わせ、菊地敦己氏が両書のデザインを担当しています。本書『Hiroshima Monument』には、伊藤俊治氏によるテキスト「零時のモニュメント」、作品リストを収録。1995年刊行の『ヒロシマ・モニュメントII』(冬青社)から30年後に刊行された「ヒロシマ・モニュメント」シリーズの決定版となる本書を、展覧会と合わせてぜひご覧いただければ幸いです。

[関連イベント]
ギャラリートーク 土田ヒロミ×菅沼比呂志(キュレーター)
日時: 8月23日(土)14:00〜15:30
参加費: 1000円(オンライン配信あり)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2025年8月1日(金)〜2025年8月31日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日は18:00まで
休館日
月曜日
夏期休館(8月11日〜8月18日)

オープニングパーティー 2025年8月1日(金) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://fugensha.jp/events/250801tsuchida/
会場ふげん社
https://fugensha.jp/
住所〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
アクセス東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線・JR山手線目黒駅西口より徒歩17分、JR山手線目黒駅西口より東急バス「元競馬場前」下車徒歩1分
電話番号03-6264-3665
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