東京アートミュージアム東京アートミュージアムでは、これまで数多くの企画展を手がけてきた創立者の伊藤容子の感性とひらめきのもと、「メキシコ」の風土と文化に触発され制作・発表を重ねてきた奥村浩之・笹井祐子による二人展を開催いたします。
本展は、メキシコの地を体感してきた経験を基に「風」をテーマとして構成される展覧会です。目に見えぬ存在である<風>は、石と紙という対照的な素材の緊張感のなかで、可視化へと導く契機となります。奥村浩之は石を素材に、物質の内奥に潜む静寂から「動」へと展開します。一方、笹井祐子は紙を用い、揺らぎや痕跡を内包させながら「動」から「静」を導きます。ミュージアムの空間において交錯する両者の作品は、いかに響き合い、あるいは共鳴するのでしょうか。そして、鑑賞者は、このとき単なる鑑賞者にとどまるのでなく、「風」のように空間を往還する主体となり得るでしょう。
本展が、「薫風自南来(くんぷうじなんらい)」の語が示すように、爽やかで心地よい<作><風>をこの空間に立ち上げ、鑑賞者の心の深奥へと静かに吹きわたることを願っています。
[関連イベント]
1. ギャラリートーク①
「彫刻談義~奥村浩之の石彫を中心に」
日時: 2026年5月2日15:00〜16:00
登壇者: 藤井匡(東京造形大学 教授)、奥村浩之
2. ギャラリートーク②
「メキシコに暮らし、メキシコで制作すること」
日時: 2026年5月3日16:00〜17:00
登壇者: 奥村浩之、笹井祐子
3. ギャラリートーク③
「メキシコでの日々あれこれ」
日時: 2026年5月8日16:00〜17:00
登壇者: 奥村浩之
4. ギャラリートーク④
「メキシコと日本人美術家たち~北川民次を中心に」
日時: 2026年5月9日16:00〜17:00
登壇者: 塚田美紀(世田谷美術館 学芸員)、笹井祐子
5. ギャラリートーク⑤
「なぜ石なのか:野田墓地(金沢)―メキシコ―奥能登―メキシコ」
日時: 2026年5月10日16:00〜17:00
登壇者: 奥村浩之
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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