KEN NAKAHASHIでは、2026年4月10日(金)から6月27日(土)まで、今村遼佑、エリック・スワーズ、那須佐和子、原田裕規、森栄喜によるグループ展「In a Landscape」を開催いたします。 私たちが風景と呼ぶものは、目に映るものだけで完結しません。記憶や時間の感覚のなかで、その都度あらためて形づくられていくものです。外界から受け取ったさまざまな感覚が内側でゆっくりと結び直され、やがてひとつの風景の気配として現れてくる。本展はそうした風景のあり方を出発点としています。 本展が扱う風景は、単一の像として完結するものではなく、複数の感覚や時間が折り重なることで立ち上がるものです。視覚・音・時間・記憶といったさまざまな知覚領域を横断しながら、5人の作家がそれぞれの方法で風景という概念に向き合います。 展覧会タイトルはジョン・ケージの1948年作『In a Landscape』に由来します。静かに続く音のうねりが時間の肌理をほどき、聴く者を内なる風景へと誘うこの作品は、本展の通奏低音となっています。 風景とは、目の前にある像ではなく、感覚や記憶がその都度つくり直す出来事のようなものかもしれません。ある音、ある光、ある記憶の微細な断片、その間に生じるズレが、ひとつの風景を呼び寄せます。 なお、約3ヶ月にわたる本展では、会期の途中で展示作品の入れ替えが行われ、展覧会そのものも、時間の経過とともに変化するひとつの風景として経験されることになります。
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