VOU / 棒アーティスト
伊勢周平、小左誠一郎、尾関諒、中嶋典宏
「糸会」は過去10年以上に渡り絵画について語り合い、互いの作品を鑑賞し、展覧会を開催してきた4人の作家による企画だ。
2023年には東京都美術館の「都美セレクション」に選出され、2025年にはCADAN有楽町、Gallery10[TOH]にて展覧会を開催してきた。4人の関係は展覧会という一過性の枠組みを超え、絵画(作品)を求心力として今日まで更新してきた。個々の制作においても共鳴と反発を表明し合い、建設的かつ有機的な繋がりが生まれている。思考や手法は異なるものの、社会性や物語性を前面化しないことや、明確なプランを用意せず即興的に制作するなど共通点も見出せる。おそらく4人は制作において、一旦わからないところまで降りたり、潜ったり、迷い込んだりする必要があるのだろう。恣意的に無理矢理当てはめるのではなく、漂うさまを受け入れ対話を楽しむように描く。一手打つ度に予想外の変化が繰り返され、わからないところで描いている(描かされている)ような状態になる。時には愉悦と共に筆を取り、時には台無しと共に筆を置く。その当たり前のような手触りの往来は、ある種の禍々しさをもって作家を途方に暮れさせる。その正答のない過程を紡ぎ、手繰り寄せていった絵画は新鮮で生々しく、渾然と世界に同化していく。気づけば、今まで観たことのなかった絶景かのごとく眼前に現れ、観てみたかった“なにか”となり得るだろう。
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アーティストトーク
日時: 2026年4月19日17:00〜
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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