(PLACE) by method4月19日(土)から27日(日)まで、イギリス・リバプールを拠点に活動するペインター、ジェイソン・トンプソンによる日本初個展「MORE ON MORE」を、東京・渋谷の (PLACE) by method にて開催いたします。本展では、小さなスケールの新作ペインティングを中心に発表いたします。
トンプソンの作品は、明確な計画や意図を持たず、「絵を描くこと」そのものを出発点とし、複数の作品の制作を並行して進めながら、直感的に絵具を重ねていくという独自のプロセスから生まれます。偶然と選択を繰り返す中で、複雑で繊細な構造が少しずつかたちを成していくのです。そこには、反復されるモチーフや、非対称を内包するシンメトリックな構成といった視覚的な秩序が、とどまることなく満ちていくような気配とともに姿をあらわします。
これらの作品群は、紙や木片を継ぎ合わせたような支持体の上に、幾層もの色とかたちが重ねられています。その物質感や構造は、彫刻的な絵画と呼びうる側面をもあわせ持っています。本展に並ぶひとつひとつの作品には、時間の蓄積と直感に導かれたイメージが凝縮され、絵筆の痕跡やゆらぎが間近に感じられるような、親密なまなざしを引き寄せます。
彼は、自身の作品を「神聖なイコンと古びた小屋の扉のあいだにあるもの」と表現しています。静謐さと、使い込まれたものに宿る親しみや記憶。重ねられた思考と手の痕跡とともに、見る者の内なる感覚に、静かに、そして確かな強さをもって語りかけてくることでしょう。
これまでイギリスを中心に作品を発表してきたトンプソンにとって、本展は日本で初めて作品を紹介する貴重な機会となります。ぜひトンプソンの作品世界をご高覧ください。
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