[画像: Joan Mantilla, Under the Parallel, 65 x 65cm, Spray Paint on Stainless Steel, 2023]
Gallery Ether(ギャラリーイーサ)アーティスト
Joan Mantilla(ジョアン・マンティヤ)
日本での初個展となるコロンビア人アーティスト兼キュレーターのジョアン・マンティヤは、フランスの精神分析学者ジャック・ラカンの鏡像段階説に着想を得て、絵画や反射面、拡張現実(AR)の迷宮の中で、現実、想像、象徴を通して人間の心理を探求しながら、アートと心理学を融合させています。本展で展示される作品では「自己」という概念を検証しており、生後数ヶ月の乳児が自分の姿を認識し、その姿に魅了されるというユニークな能力に焦点を当てています。通常、生後6ヶ月から18ヶ月の乳児は、鏡に映った自分の姿を認識することと、実際の身体における協調性の欠如との間で緊張を経験しています。この経験は、「自己」の形成において極めて重要であり、人が成長するにつれて作り上げる想像上のアイデンティティの構築について考察しています。鏡を覗き込んだときに見える自分の姿は、本当の自分ではなく、ゆがめられたり、さまざまな偏見や解釈に左右されたりする反射にすぎません。他人と接するときも同様に、友人、家族、見知らぬ人、そしてソーシャルメディアも同じく鏡の役割を果たしており、私たちが投影していると信じている自分自身の歪んだイメージを反映しています。私たちの自己イメージは、他人が私たちをどのように捉えているかに影響されるため、私たちは自分自身を通してではなく、他人の心を通して自分自身を見ているのです。
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