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片山穣 「Nomad」
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片山穣 「Nomad」
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アーティスト
片山穣
s+arts(スプラスアーツ)より、片山穣 個展「Nomad」の開催をお知らせいたします。
ろうけつ染めに独自の技術を加えた染色技法で作品を制作している片山穣。多くの制約が伴う中で綿密に計画され、幾度も繰り返される染色の作業工程と、それを成し遂げられる片山の技術と器量によって絵柄が何層にも重なり、繊細な作品の表情を出すことを可能にしています。近年では、建物のウィンドウを使っての大型展示や、企業とのコミッション制作など、ギャラリー外での活動も積極的に行い、自身の活動の場を広げています。
絵画とは異なり、「染め」は色を重ねても表面に凹凸が出来ません。しかしながら、何度も重ねられた色が糸の中に染み込み、制作過程で試行錯誤をした痕跡が生地の表面に現れることで、染料ならではの透明感のある発色と柔らかで深みのある表情が作られます。「制約が多く、修正の効かない手法で作品を制作することは、柵の多い社会の中でどう生きていくか考える事と似ている」と考える片山は、作品を通じて社会と共振し、新たな染めの可能性を探求しています。
「Chill」という一貫した自身の作品テーマを掲げ、観る者が現実から離れて自身と向き合い、心を落ち着かせるための役割を持たす事を目指している片山がモチーフとする風景は、都心の交差点だったり、木漏れ日の降り注ぐ森の中だったり、時には動物や草花をクローズアップしたもの等様々ですが、そこから彼が引き出す静謐な空気感と染め特有の雰囲気を上手く交わらせることで、日常の側に潜む心地良い瞬間にリンクするよう描いています。
本展タイトル「Nomad」とは、現代社会に生きる人々の、心の揺らぎや彷徨を、場所を特定しないノマドと例え、世の中の移り変わりに翻弄されながらも自分らしく生きていくことを表しています。そこには、片山自身も過去と現在のスタンスを見つめ直すことで見出された、確信的な意志のようなものが見受けられます。今回は、昨年よりも更に、作品毎の焦点の合わせ方の強弱を大きくし、視覚的な距離感を意識して制作することを試みました。しなやかでありながら芯の通った強さが感じられる、奥行き感のある片山穣の新作群を是非ご高覧ください。
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スケジュール
2025年7月11日(金)〜2025年8月2日(土)
開館情報
時間
12:00 〜 19:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日
入場料
無料
会場
s+arts
https://www.splusarts.com/
住所
〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
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アクセス
都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号
03-3403-0103
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