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上田佳奈 「particle」

Gallery Nomart(ギャラリーノマル)
終了しました

アーティスト

上田佳奈
上田佳奈は、「版」を通じて写しと実像の間に生じるわずかなズレや曖昧さに着目し、知覚や認識のあり方を問い直す作品を制作してきた作家です。
兵庫県に生まれ、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズでファッションデザインを学んだ後、大阪美術専門学校で版画を履修。以来、版画を中心に写真や映像も手がけながら、関西を拠点に各地で精力的に発表を続け、評価を高めてきました。今年2025年には、「第4回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ」で大賞を受賞。今最も期待される若手作家の一人として注目を集めています。

ノマルでは、2020年の若手公募展「U30 - Whom do you suspect?」に初参加。その後3度のグループ展を経て、本展が上田にとってノマル初個展となります。今展の中心となるのは、「particle」と「#illusion #幻影」という二つのシリーズです。
「particle」シリーズでは、点の集合による印刷技術と、あらゆる存在が粒子でできているという科学的視点から、肖像というモチーフに新たな意味を与えています。ミクロな単位の積層がマクロな像を形づくるその構造は、私たちの世界への眼差しを問い直します。
一方の「#illusion #幻影」は、SNS上で読み込み中に表示されるぼやけた画像に着想を得たシリーズです。不安定な通信環境下で一瞬だけ現れる曖昧なイメージを、シルクスクリーンで粗い網点として定着させた作品群は、個人的な投影を許容する“鏡”のように、見る者の記憶や感情を呼び起こします。

いずれのシリーズも、上田が一貫して追求してきた「見る」行為と「写す」技法、そしてそこに潜む不確かさへの問いから生まれたものです。さらに本展では、ノマルの工房と初めてコラボレーションした版画作品も発表予定。「版」への新しいアプローチをご覧いただきます。

我々の知覚そのものに新たな問いを投げかける、ノマルでの上田佳奈の試み。多くの方が驚愕と感動を覚えることを確信しています。ご高覧のほど、よろしくお願いいたします。

スケジュール

2025年8月2日(土)〜2025年9月6日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
日曜日、祝日
8月10日〜14日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.nomart.co.jp/exhibition/detail.php?exhCode=0219
会場Gallery Nomart(ギャラリーノマル)
https://www.nomart.co.jp
住所〒536-0022 大阪府大阪市城東区永田3-5-22
アクセス地下鉄中央線深江橋駅1番出口より徒歩5分
電話番号06-6964-2323
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