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《種は船・明後日丸》(2007/2025) 制作現場 2025年 撮影:仲川あい

「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」

水戸芸術館 現代美術ギャラリー
終了しました

アーティスト

日比野克彦
日比野克彦は幼い頃、予期せず一人ぼっちになった時、橋の上で「ひとり」を実感したと言います。そして、絵を描くのは「だれかと」会いたい、コミュニケーションしたいからだと語ります。本展は「ひとり」から「だれかと」へ、つながりを求めていく日比野による活動の変遷を生立ちから現在まで辿ります。

1980年代前半、東京藝術大学大学院デザイン専攻に在籍していた日比野は、ダンボールを素材にした作品でイラストレーションの概念を拡張し、立て続けに公募展の大賞を受賞して一躍時代の寵児となりました。しかし、日比野の活動を俯瞰する時、80年代はアーティストとしてのキャリアの一段階にすぎません。90年代には自らと向き合い、形のないものの表現を模索し、2000年代には関係性を探求するアートプロジェクトへと大きく舵を切りました。2010年代以降は美術館の館長あるいは大学の学長という役割を担いながら、美術をスポーツ、ケア、医療などと掛け合わせ、時に行政や企業とも連携しながら社会に結びつける実践を精力的に行っています。本展はそれらすべてをアーティスト日比野による「表現」と捉える観点から編まれたものです。

本展ではいくつものフィールドを横断しながら縦横無尽に活躍する日比野を、アーティストとして形成された過程を起点に、関わる人びとの視点を通して深掘りし、絵本や漫画を取り入れてエピソードを織り交ぜながら紹介します。手つきや振る舞い、姿勢に着目することで、必ずしも形や物として残らない2000年代以降の活動も含め、日比野の拡張してやまない芸術実践に通底するものを探ります。

スケジュール

2025年7月19日(土)〜2025年10月5日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
7月21日、8月11日、9月15日は開館
7月22日、8月12日、9月16日は休館
入場料一般 900円、高校生以下・70歳以上・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5358.html
会場水戸芸術館 現代美術ギャラリー
https://www.arttowermito.or.jp/
住所〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
アクセスJR水戸駅北口より徒歩20分、JR水戸駅北口より茨城交通バス「泉町一丁目」下車徒歩3分
電話番号029-227-8111
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