尼崎市総合文化センター足で描く独自のフット・ペインティングで知られる白髪一雄(1924-2008)は、1954年に結成された前衛美術集団「具体美術協会(具体)」の中心メンバーとして活躍しました。「具体」はリーダー吉原治良による「人のまねをするな。今までになかったものを作れ」という指導のもと、既存の枠にとらわれない自由で大胆な表現を模索し続けました。
1960年代、すでに関西の主要な前衛美術グループの一つであった「具体」は、1970年日本万国博覧会(大阪万博)に万国博美術展やみどり館エントランスホールでの作品展示などによって参加します。また会期中にはお祭り広場において「具体美術まつり」と題した、光や音のなかで動き回る前衛美術パフォーマンスを披露するなど、会員たちがアイデアを持ち寄って作り上げた様々な催しは、後期「具体」の集大成といえるものでした。
本展では、尼崎市所蔵の白髪作品の中から「具体」で活動していた頃の油彩作品に加え、白髪が構成担当として携わった「具体美術まつり」の写真や資料を展示し、白髪の具体における大阪万博との関わりを紹介します。
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