田名網敬一「TANAAMI!! AKATSUKA!! / ドカーン」(2021・edition 111・グラビアプリント)©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd. / Shueisha Inc.

田名網敬一 「TANAAMI!! AKATSUKA!!」

集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
12月29日終了

アーティスト

田名網敬一
2021年末。日本の出版におけるグラビア印刷の終了にともない、記念碑的な作品として、田名網敬一(1936–2024)によるアートプリントが制作されました。

ギャグマンガの王様・赤塚不二夫(1935–2008)のキャラクターを自在に引用、変形、変身させた6枚のグラビアプリント作品は、「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」と名づけられます。この後も田名網の制作は止まらず、ペインティング、着物、タロット、茶室など、多様な作品群が生み出されました。

2023年1月、PARCO MUSEUM TOKYOで「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」展を開催。あわせて出版された同名の画集は、東京ADC賞原弘賞、JAGDA賞、全国カタログ展 経済産業大臣賞を受賞。同年9月、ニューヨークのアートフェア「ART ON PAPER」での展示をきっかけに、ニューヨーク公立図書館にグラビアプリント作品と画集が収蔵されることになりました。

2025年9月、「Art of Manga」展(デ・ヤング美術館/サンフランシスコ)に招聘され、展覧会の最後の展示室に、「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」全6作品が並べられています。またサンフランシスコ市内のギャラリースペース Minnesota Street Projectでも、「TANAAMI!! AKATSUKA!!」のテント〜着物〜ムービー作品を展示中です。

これらを記念し、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)で「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」のグラビアプリント作品を並べる展覧会を開催します。

高度成長期の日本の出版を支え、グラビアアイドルの語源ともなったグラビア印刷。その印刷機の大きさは、長さが約60メートル、高さが約15〜20メートルと、5〜6階だてのビルに相当します。この巨大な機械で、どのようなプリントが行われたのか。また赤塚不二夫のキャラクターが、どのように引用されているのか。これらの解説を、ギャラリーの壁面全体に掲示します。

集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーの壁面は「印刷機の中を紙が通る様子」をコンセプトに、白い曲面で構成され、グラビア印刷機の円柱状の刷版をイメージした金属色の円柱が配されています。この空間を生かした展示空間となります。

あわせて2024年10月24日、「田名網敬一 記憶の冒険」(国立新美術館・東京)展会場で行われたライブの映像も上映。坂田明(サックス、クラリネット)、坂本弘道(チェロ)、ホナガヨウコ(ダンス)によるパフォーマンスをご覧いただけます。

スケジュール

開催中

2025年10月14日(火)〜2025年12月29日(月)あと13日

開館情報

時間
11:0020:00
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://mangaart.jp/ja/exhibitions/tanaami-akatsuka-smahtg2025
会場集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
https://mangaart.jp/ja
住所〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1
アクセス東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より徒歩1分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅2番出口より徒歩9分
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ジュテン

賛成の反対の反対なんだ、ほんと最高なのだ。