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[画像: trace / wood #85. 2023. Acrylic, oil paint, wooden panel, cotton cloth. 162 x 130.3 cm. (Gallery COMMON, “Rhizomed Material”)]

多田圭佑 「Rhizomed Material」

Gallery COMMON
終了しました

アーティスト

多田圭佑
Gallery COMMONとMAKI Galleryはこのたび、愛知県を拠点に活動するアーティスト、多田圭佑の個展を両ギャラリーにて同時開催いたします。9月30日(土)より、Gallery COMMONでは「Rhizomed Material」、MAKI Gallery / 表参道では「Phantom Emotion」を開催いたします。両展合わせて約100点を超える新作のペインティングによって構成されるこのプロジェクトは、多田にとってこれまでで最も大規模な展示となります。

バーチャル空間の体験や特殊造形をはじめとした、仮構世界を横断する経験からインスピレーションを受けた多田は、仮想空間と現実空間における時間と物質の捉え方を探求し、デジタル時代における現実の不確かさに直面させます。

「Rhizomed Material」では、《trace/dimension》シリーズの新作を展示します。タイルや木製の床板、金属製の引き出しや鎖などがグリッチ状に組み合わさって見える多田の立体的な作品は、実際にはアクリル絵具のみによって作られています。「Phantom Emotion」では、《painting of incomplete remains》と《Heaven's Door》シリーズの作品を展示します。前者は、ひび割れ、劣化した17世紀の風景画のように見えますが、実際は多田の手によって人工的に経年加工が施された、存在しない風景と時間を描いた作品です。後者では、ヨーロッパで実際に使用されていた門扉をアクリル絵の具でリアリスティックに再現し、それを斧で攻撃することで、成形色である色が露出し、ドアの絵の具としての組成暴きます。扉としての機能をもたないこの作品は、単なる幻影であり、その先を望む欲望と暴力、そして私たちの物理的な限界を越えようとすることの無益さを象徴しています。

このように、彼の作品は、時間、空間、物質、重力といった私たちの世界の基盤そのものに対して、そしてバーチャルな次元と物理的な次元を行き来する中で、それらがどのように変容し、ゆがんでいくのかに対して問いを投げかけます。この錯覚の領域で、存在するとはいったい何なのか私たちに思考を迫ります。

スケジュール

2023年9月30日(土)〜2023年11月5日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日

オープニングパーティー 2023年9月29日(金) 19:00 から 21:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.gallerycommon.com/exhibition/28_tada/
会場Gallery COMMON
http://www.gallerycommon.com/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
アクセス東京メトロ半蔵門線・千代田線・銀座線表参道駅A1出口より徒歩6分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅7番出口より徒歩8分、JR渋谷駅B7出口より徒歩約9分、JR山手線原宿駅東口より徒歩約12分
電話番号03-6427-3827
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