終了した展覧会・イベントです
[画像: Kenny Scharf REDDY GUY 1986 / 2021 Cast Aluminum Painted H122 x W81.7 x D18.9 cm]

ケニー・シャーフ 「I’m Baaack」

草月会館
終了しました

アーティスト

ケニー・シャーフ
この度NANZUKA は、アメリカ人アーティスト、ケニー・シャーフの個展「I’m Baaack」を開催します。
本展は、シャーフにとって、日本のプライマリーギャラリーにおける展覧会として、約30年ぶりとなる新作個展です。本展覧会は、NANZUKA UNDERGROUNDの他に、草月会館との2会場にて開催いたします。草月会館においては、イサムノグチ石庭における新作の立体彫刻作品のインスタレーションに加えて、1985年に草月会館が主催した「アートインアクション」展の際に、シャーフ自身がペイントと改造を施したキャデラック「夢の車」が38年ぶりに限定公開される予定です。

シャーフの作品の特徴は、何と言ってもカラフルな色彩と独自のキャラクターにあります。「原始家族フリントストーン」や「宇宙家族ジェットソン」のファンを公言するシャーフは、こうした漫画アニメの引用から自身のキャラクターの着想を得たと語っています。宇宙人とも巨大化した微生物とも、植物の妖怪のようにも見えるシャーフのキャラクターについて、シャーフは自分自身や友人たちのメタファーであり、怒りや喜び、眠気、空腹といったごく自然な感情を表していると解説します。また、その色彩も、私たちのあらゆる感情を表すものと説明します。シャーフの作品における動き、スピード感は、そのまま即ち生命感という最も重要な文脈を担います。

本展覧会のためにシャーフが描きあげた新作には、変幻自在に形を変え、飛び回ったり、動き回ったりと表情豊かなキャラクターたちが登場します。それは、良い意味でも悪い意味でも、私たち人間の自由な姿を連想させます。完成した作品を注意深く見ると、そこには日本語で「温暖化」、「見えぬ道筋」、「原告」、「医療システム整備」といった言葉が散りばめられています。シャーフは、今回の日本での個展にむけて、日本語の新聞を集め、私たちが現在向き合っているテーマに関するキーワードを画面の中に忍ばせました。若い頃に、ドラッグやエイズなどで多くの友人を失った経験を持つシャーフにとって、あらゆる社会の問題が、その創作活動の背景にはあるのです。

また、本展では日本初公開となるインスタレーションを発表します。シャーフは1981年に、使い古した玩具や家電といったファウンドオブジェクトとブラックライトを用いたインスタレーション「Cosmic Cavern」を発表。空間を丸ごとビビットなネオン色に変換し、没入型の視聴体験を提供するこの作品は、シャーフの芸術を象徴するシリーズとして現在も進化を遂げ続けています。

本展のために、シャーフが30年ぶりの来日を果たします。本展覧会のレセプションは、6月9日(金)に、招待制にて、草月会館とNANZUKA UNDERGROUNDの2会場にて開催致します。また、6月10日(土)には、草月会館にて、ケニー・シャーフと勅使河原季里氏によるトークも予定しております。

スケジュール

2023年6月10日(土)〜2023年6月30日(金)

開館情報

時間
11:0016:00
金曜日・土曜日は11:00〜17:00まで
休館日
月曜日、日曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://nanzuka.com/ja/exhibitions/kenny-scharf-i-m-baaack/press-release
会場草月会館
http://www.sogetsu.or.jp/index.html
住所〒107-8505 東京都港区赤坂7-2-21
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門・都営大江戸線青山一丁目駅4番出口より徒歩5分
電話番号03-3408-1129
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