終了した展覧会・イベントです

Kim Boske 「Kamiyama」

POST / limArt
終了しました

アーティスト

キム・ボスケ
Kim Boske(キム・ボスケ)の作品集「Kamiyama」が、Hans Gremmen(ハンス・グレメン)によるデザインで出版社Fw:Booksから刊行されることを記念し、展覧会を開催いたします。徳島県で第1弾が行われた本展は、東京(POST)、そしてオランダを巡回する予定です。

時と空間の異なる瞬間が私たちの視点をかたちづくり、現実を定義していくことに魅了されながら、キム・ボスケは「時間」というシステムに焦点を当てた作品を制作しています。彼女の作品は、時間の経過のなかで取りこぼされたさまざまな視覚的断片をとらえ、集積することで構成されています。過去と現在の残像を集め、それらを再構成することで「今」の像を立ち上げ、肉眼ではとらえられない現象を明らかにしようとする試みです。

彼女のヴィジュアル・ランゲージにおいて、「自然」は中心的な要素を占めています。ボスケの作品は、自然や風景の意味、そしてそれに対する私たちの関係性を探り、思索し、想像するプロセスなのです。

本展では、2018年から7年にわたって、彼女が徳島県の山間に位置する神山町を継続的に訪れ、神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)に参加し制作した作品を紹介いたします。

本展に並ぶ作品群は、時間をかけてその土地と関係を築いていく、プロセスベースの制作姿勢を反映するものです。天然藍染や手漉き和紙といった地元の職人との協働を通じて、自然環境は主題であると同時に、作品の物質そのものとしても存在しています。ここでは自然は比喩や象徴ではなく、直接的に、そして能動的に作品に関与しています。時間、顔料、繊維を通して、風景そのものが作品の内部に染み込み、刻まれていくのです。

また、本プロジェクトの核となるのは「重なり」という構造です。風景を固定された全体像としてではなく、断片や透明層、リズムとして立ち現れさせる手法をとっています。これはドゥルーズとガタリのリゾーム的思考(要素が非線形に接続し、分岐し、また交わる構造)に着想を得たものです。

本展では、以下の複数のシリーズからなる作品群を紹介します:
– Akui Gawa
– Amagoi no Taki – natural
– Stone Stamps
– Leporello – Ensō

神山という町で作家が感じ、形にした、地域の人々との深い繋がりや自然のあり方。静けさの中に垣間見える、神山という町や人々へのあたたかな想いにぜひ触れてください。

スケジュール

2025年8月15日(金)〜2025年9月7日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日

オープニングパーティー 2025年8月15日(金) 16:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://post-books.info/news/2025/8/18/exhibition-kim-boske-kamiyama
会場POST / limArt
http://post-books.info/
住所〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 1F
アクセスJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン恵比寿駅西口より徒歩6分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅5番出口より徒歩6分
電話番号03-3713-8670
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません