この度、anonymous studio では、三浦光雅展"浅い奥行き"を2025年6月13日(金) から2025年8月17日(日)まで開催致します。 三浦は、カンヴァスなどの支持体に直線を描き重ねていく絵画、〈void〉シリーズで知られる作家です。「描いているイメージに意味を持たせたくない」と彼が述べるように、シリーズに属す作品の、直線の始まりと終わりの位置は、乱数を使って定められ、線を描く作業も機械的に進められています。しかし作品をよく観ると、線のかすれや滲み、絵具を重ねた色彩の濁りなど、企図されていない微細な要素が画面全体に静かな生動感を生み出していることが分かります。三浦の絵画は、線と色彩が織りなす空間の響きと、その浅い奥行きの中で、手で描く意味はどこにあるのか、絵画とは何かという、表現そのものへの思索へと導きます。名古屋での最初の個展となる本展では、2025年に制作された未発表の作品を紹介します。会場で作品をご覧いただき、ミニマルな手法によって絵画の豊かさを再認識させる三浦光雅の秀逸な表現をご確認ください。
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