gallery fugallery fuでは、7月16日(水)から7月27日(日)まで「海老塚耕一|fundamental」を開催します。
「基礎的な」「基本的な」「根本的な」という意味を持つ“fundamental”は、自らの作品の基本的な構造を点検する、という海老塚耕一の意図がある。
海老塚とgallery fuとの出会いは、2015年「参加型展覧会|海老塚耕一展『触れる』から」へと遡る。
当時親子向けアートワークショップを行っていたgallery fuは、多摩美術大学に“あそびじゅつ”という「つくる過程を通し、こどもたちが自らの力で、みて、ふれ、感じ、考えること」を大切にしている取り組みがあることを知り、担当教授であった海老塚を尋ねたことから始まった。以来gallery fuはそのことを“fundamental”な関係として大切にしてきた。
視点を変え、造形的な繋がりで考えると彼の作品とgallery fuとの“fundamental”な関係は“場”の提供ということになるだろう。直方体に近いgallery fuのコンクリートの打ちっぱなしの空間に彼の作品が入ることにより、作品という主体と空間が逆転することを幾度となく経験してきた。境界、端、限界を突き詰める彼の作品と対峙する時、私たちは主体であるはずのものから作品を纏っている空間へと意識を転換させられる。それは彼が引いた境が、物理的なものから精神的な境へと変わっていく瞬間でもあるのかもしれない。そこには見えていないものに意識を向けることで、今まで気づかなかった世界を感じることができる。
現在、世界では、境界を巡っての争いが絶えない。しかし、それは私たちの心の重なりが作り出した境なのではないだろうか?そんなことを考えさせられる。
[関連トークイベント]
トークイベント「美術」(鼎談)
海老塚耕一(美術家)× 前野智彦(美術家)× 野田尚稔(世田谷美術館学芸員)
日時: 7月19日(土)16:00〜17:00
予約不要・無料
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