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多田恋一朗 + 𠮷田桃子 「夢みる粒子」

TAKU SOMETANI GALLERY
終了しました

アーティスト

多田恋一朗、𠮷田桃子
この度、TAKU SOMETANI GALLERY では、多田恋一朗と𠮷田桃子の二人展「夢みる粒子」を開催いたします。
「夢みる粒子」 00年代以降、奈良美智や村上隆等の影響もあってか、キャラクターのような図像を用いた表現様式が国内外を問わず、様々な形で発展していった。 多田と𠮷田はキャラクター表現が浸透して以降(00年代末〜10年代初頭)に美大に入学した世代の作家であり、両作家共に大きな目や省略された鼻などのキャラクター的とも言えるイメージを絵画表現の中で扱っているため、従来のキャラクター表現の延長線上として語る余地も伺える。 ただ、二人の絵の表層をより注意深く観察していくと、アニメ的なベタ塗りや、色面を囲う輪郭線、人体の構造として有り得ないような顔の輪郭や髪型の過度なデフォルメなど、キャラクターに寄り過ぎるような要素は一切見当たらない。それどころか、従来のキャラクター表現とは逆行するような、人肌を彷彿させるような透明感のある絵の具の積層や、骨格や筋肉を感じさせる量感を意識した描画などの三次元的(空間的とも言える)な要素の方が、全面的に強く押し出されているようにも思える。 それは描かれたキャラクター的なイメージを単なるフィクションではなく、現実の延長線上の存在として捉えようとする、二人の欲望の現れか。その制作態度はかなり表現主義的であり、肖像画家的であり、実存的である。 絵画=アナクロニズムな表現様式、と語られている現代でも尚、キャンバスの奥にある存在を信じようとする二人の絵描きの欲望の強固さと、絵肌や空間を吹き抜ける透明感を演出する顔料の佇まい。その有り様を注意深く観察し、想像することで、新しい「肖像」の在り方について考えるきっかけになるのではないかと思う。

スケジュール

2025年2月20日(木)〜2025年3月9日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日
入場料無料
会場TAKU SOMETANI GALLERY
http://takusometani.com
住所〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ1F
アクセス東京メトロ日比谷線・千代田線日比谷駅A13出口より徒歩2分、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅C1出口より徒歩5分、JR山手線・京浜東北線有楽町駅日比谷口より徒歩5分
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