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神楽岡久美 「フィクションは真顔で語る」

rin art association
終了しました

アーティスト

神楽岡久美
この度、rin art association は神楽岡久美による個展「フィクションは真顔で語る」を開催いたします。
神楽岡久美はこれまで、社会と身体との接点に目を向け、そこから生まれる新たな“身体像”の探求を続けてきました。
『光を摘む』では、視覚に対する受動的な信頼に疑問を投げかけ、“視る”という行為そのものを意識化することで、世界との関係を問い直しました。続く『美的身体のメタモルフォーゼ 』では、「美を手に入れたい」という普遍的な欲望を起点に、身体と美の関係を多角的に読み解こうとしました。
こうした作品を通じて神楽岡が辿り着いたのは、「私たちが信じてきたリアル(現実)とは何か」「その価値観や常識などの情報は、いかに構築され、私たちに作用しているのか」という根源的な問いです。

本展『フィクションは真顔で語るFiction beyond the Real 』は、フィクション(想像)とリアル(現実)のあいだをめぐる試みです。フィクションとリアルは本来、二項対立ではなく、つねに行き来しながら互いに浸透し合っています。たとえば、古代ギリシアの神殿建築や彫刻、カトリック教会における宗教画、神話や聖書など、アートはかつて「フィクションをリアルに変換する装置」として機能していました。語られた物語は、やがて人々の中にリアルとして根づき、集合的な無意識となり、美意識や価値観の基準を形成します。

「私たちが信じ、見てきた“現実”とは“真実”ではなく“フィクション”なのではないか。それが集合的な無意識によって共有されてきたことで価値観や常識などの情報が構築されてきたのであれば、私たちはあらゆるフィクションを現実にすることができるのではないか。」̶  神楽岡久美

本展は、神楽岡が「真顔で語る」フィクションをとおして、私たちが無意識に信じてきたリアルの構造に揺さぶりをかける試みであり、新たな現実のためのプロトタイプでもあります。あなたと世界とのあいだに潜む、まだ言葉にならない「かすかな輪郭」をそっと浮かび上がらせます。ぜひ、ご高覧ください。

スケジュール

2025年6月21日(土)〜2025年8月17日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
会場rin art association
http://rinartassociation.com
住所〒370-0044 群馬県高崎市岩押町5-24 マクロビル
アクセスJR高崎駅東口より徒歩8分
電話番号027-387-0195
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