終了した展覧会・イベントです
[画像: 《閉じたり開いたり そして勇気について》2023年,ジャカード織,織物製作:加地織物(京都西陣織)]

「KYOTO INTERCHANGE『手塚愛子』」

ホールKeiryu
終了しました

アーティスト

手塚愛子
この度、京都を拠点としたアート・インスティテューションであるKYOTO INTERCHANGEは2024年1月22日(月)から3月17日(日)にかけて、展覧会「手塚愛子」を開催いたします。
KYOTO INTERCHANGEはアーティストの美学的・社会的役割を最大限発揮するために京都で設立されたアート・インスティテューションです。2022年の設立から「金サジ、マユンキキ、山本麻紀子」「田中功起」「上田假奈代」「金氏徹平森千裕」など意欲的な展覧会・イベントを続けて開催してきました。

この度、本シリーズの第5回として展覧会「手塚愛子」を開催いたします。
日本とベルリンを拠点に世界で活躍する現代美術作家・手塚愛子は、絵画の不可逆な構造を解明する方法として生成過程を反転できる織物や刺繍に着目し、糸をほどきその構造を表出させる独自の手法で制作を行う事で知られています。手塚によって膨大な時間をかけ糸をほどかれた織物や刺繍は、美しい連なりとして物理的に再構築されますが、そこで表れるのは構造だけではありません。糸をたどり、織り直すことは、それを形作ってきた制度や歴史をたどり、織り直す事でもあります。糸を紡いだ人々の時間、イメージの折り重なり、織物に宿る歴史、制度など、過去の出来事と現在を繋いでいく試みといえます。
本展では新作の織物《閉じたり開いたりそして勇気について》を中心に展示が展開されます。その大型の新作には手塚が長崎の出島やオランダのライデンでリサーチし収集した事物や、現代の絵文字、言葉によってAI画像生成されたイメージが複層的に散りばめられています。1641年にオランダ商館が平戸から長崎の出島に場所を移したことから長崎出島とオランダの関係は始まり、その後200年以上にわたって貿易が行われました。そこでは生糸を中心にヨーロッパ原産の毛織物類も重要な輸入品であったとされています。また本作は、織物についての高い技術力を持つ京都・西陣の工房(加地織物)との協業によって制作された経緯を持ちます。京都西陣は日本を代表する高級絹織物の産地であり、今回のプロジェクトは、この職人達との協働を通して、新しい織物を開発するという技術的な試みでもあります。世界各地で展示を行い、現代美術の領域において既製の織物を自覚的に用いてきた手塚は、日本と西欧、美術と工芸(または装飾)という領域の関係についても考察を続けてきました。開くこと、閉じることをめぐる手塚の航海の、その継続的な取り組みの成果が本展で発表されます。

[関連イベント]
トーク・イベント&レセプションパーティ(事前予約制)
会場: 半兵衛麸五条ビル2F ホールKeiryu
日時: 2024年2月3日(土)
・トーク・イベント: 14:00–15:30
出演: 正路佐知子(国立国際美術館 主任研究員)、牧口千夏(京都国立近代美術館 主任研究員)、手塚愛子(出展作家)
参加費: 無料(予約優先、余裕がある限り当日入場も可)
・レセプション: 15:30〜17:00
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2024年1月22日(月)〜2024年3月17日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
水曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.kyotointerchange.com/post/tezuka
会場ホールKeiryu
https://hallkeiryu.studio.site/
住所〒605-0901 京都府都市東山区上人町433 半兵衛麸五条ビル2F
アクセス京阪線清水五条駅2番出口より徒歩1分、地下鉄烏丸線五条駅3番出口より徒歩10分、阪急線京都河原町駅1B出口より徒歩15分、JR京都駅中央口より徒歩20分
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